「ごめんね、ゾロ。」

と私が啜り泣きの中言った。

「あぁ、構わねぇ。」

とゾロが言った。



―現在夜中の1時

こんな時間に幼なじみのゾロを呼んだ理由はただ1つ…

「フラれたんだな…」

ゾロがそう言って私の頭の上に手をおいた。
私は黙ったまま頷いた。

「ごめんね…こんな時間に呼んで。」

と私が言った。

「大丈夫だ、もう慣れた。それに…お前が泣いてんのに、ほっとけねぇーしな。」

とゾロが優しい声で言ってくれた。

「ゾロの優しさは昔から変わらないね。」

と私が言うと

「そうか?」

と言ってゾロは目をそらした。

「私、ゾロの優しい所好きだよ。」

と私が笑って言うと、

「お、おう。」

と目を反らしたままゾロが言った。

フフっと私が笑っていると、今まで好きになった人が出てきた。
どの人も、とても優しい人だった。
それを思い出して、また涙が流れた。

「気が済むまで泣けばいい、名前が泣き止むまで俺はここに居るから。」

とゾロが言って、優しく頭をなぜてくれた。




散々泣いた私は、ゾロと薄明るくなってきた夜空を見上げて居た。

「私って、男運ないのかなぁ。」

と私が呟いた。

「なんでだ?」

とゾロが聞いてきた。

「だって、好きになった人にほとんどフラれてるし…どうしよう!将来結婚できなかったら」

と私が落ち込み気味で言うと、

「なら、そん時は俺が貰ってやるよ。」

とゾロが空を見たまま言った。

「ありがと……へぇ!?」

と少し間が開いてから驚きの声が出た。

「ゾロ…今なんて…」

て私がもう一度聞くと、

「だから、そん時は、俺が貰ってやるって言ってんだろ。」

とゾロが私を見て言った。
それを聞いた私は固まった。

「まぁ、気が済むまで、他の男に恋してろ。」

とゾロが言った。

「ゾロ…。」

「でフラれたら、また飛んで来てやるよ。」

とゾロは言って、「寝るから場所借りるぞ。」と言って横になった。

(ヤバい、めっちゃカッコイイ!!)







失恋からの恋
(多分だけど、もうゾロ以外の人を好きになるのは無理です)














―――

はい、久しぶりです。
全くいじってませんでしたので、長編も全く進む気配がないので、短編をのせました。
駄文は許して下さい。



失恋からの恋 ゾロ
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