午後9時  in寮

プールから戻って来たほとんどは疲れて眠っていた。

「綺麗だなぁ。」

プールで疲れていない苗字は、夕食と入浴を終えた後、外に出て月を見ていた。

「満月か。」

急に声が聞こえ、苗字は「うわっ!」と声を上げた。

「そんな驚くなよ。」

とトラファルガーは苗字の隣に座った。

「部屋の奴ら、疲れて寝てんのか?」

とトラファルガーが聞いた。

「うん。暇だったから外に出たら、月が綺麗だったから見とれてた。」

と苗字は笑った。

(だいぶ心開いたか…俺に。)

とトラファルガーは思った。

「トラファルガー君て、本当は優しいんだね。」

と苗字は月を見たまま言った。

「本当はってだいぶ怖がられたみたいだな。」

とトラファルガーは笑った。

「あ…でも正直なところを言うと怖かった。」

と苗字は眉を下げ笑った。

「じゃ、最初に比べて怖くなくなったって事か?」

とトラファルガーは苗字に聴いた。

「うん、そうだね。まさか、仲良くなるとは思ってなかったし。」

と苗字は言った。

「なら、トラファルガーじゃなくてローの方で呼んでくれないか?」

「はえっ?」

トラファルガーの言った言葉に苗字は耳を疑った。

「下の名前で呼べと?」

と苗字は驚いたまま聞き返した。

「そうだ。」

とトラファルガーが頷いた。

「でも、な、なんで?」

と苗字は聞いた。

「まぁ、仲良くなったしトラファルガーって何か他人行事みたいだからな。」

とトラファルガー。

「うん、わかった…ロー君。」

と苗字は少し控えめに言った。

「ま、これからもよろしくな……………名前。」

「…え。」

苗字は、少し驚き恥ずかしくなったがトラファルガーを見るとトラファルガーはそっぽを向いて頬をかいていた。

「嫌か…。」

少しこっちを見てトラファルガーが言った。

「嫌じゃないです!!た、ただ急に言われたから驚いただけです!!」

と苗字は首を横に振った。

「そうか。」

と言ってトラファルガーは苗字の方を向いて笑った。

(あれ…ロー君の頬…赤くなってる?)

と苗字は思ったが、そんな訳ないと思って月明かりのせいにした。

「もうそろそろ戻るか。」

とトラファルガーが言って、立ち上がった。

「そうだね。」

と苗字も立ち上がった。

「おやすみ、ロー君。」

と言って苗字はトラファルガーに手を振った。

「ああ、おやすみ名前。」

とトラファルガーは苗字に微笑んで部屋に入った。

「顔が緩んでるぞ。」

部屋に入って早々にペンギンに言われた。

「何か良いことでもあったのか?」

とペンギンがトラファルガーに聴いた。

「まぁな。」

とトラファルガーが笑った。



大きな一歩

トラ(明日になればわかる。)
ペン(そうですか。)















―――
うほーい!!
やっと、ローさんと進歩がありましたぁぁぁぁぁぁ!!
いやーこれから書くのが楽しみだ!!www





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