7人目:笠松幸男の場合
「高尾について、だ?」
はい(なぜか畏まる)。
「んー、そうだな…」
「高尾は1年だけど強豪バスケ部のレギュラー勝ち取って、PGとしてもパスの技術も高いな」
認めているんですね。
「あぁ、あいつは同じポジションとして実力も認めてるし、油断できないって思ってる」
「それに後輩に欲しいな」
「なんか可愛いっつーか素直でいいだろ?」
そうですね。愛されてますね。
「愛ってなんだ!?愛って…!」
そんな顔赤らめなくてもいいですよ?
彼がみんなに愛されてるのは今に始まったことじゃないので。
「そ、そうなのか…?」
はい。
「ま、まぁ後ろをひょこひょこ付いてくるのは、か、かわいいかもな……」
え?なにか言いました?
「なんでもないっ…!」
そうですか。
まぁ、からかうのはこの辺で。
では、これを読んでください。
「…ん?これ読めばいいのか?」
どうぞ(カンペ)。
「わかったよ。あーっ、高尾。誕生日おめでとう」
「これだけは言っとかねーとなっ…」
「森山じゃねーけど、秀徳嫌になったらいつでも海常に来ていいからな」
ここで口説くとは…やりますね笠松さん。
(誕生日まであと14日)
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