2013年高尾ちゃん生誕祭 | ナノ

1人目:灰崎祥吾の場合

「はぁ?たかおかずなり?誰だよそれ」

「へー真太郎のねー」

そのことを聞いてニヤニヤと笑う彼。
あの真太郎がねーとボソボソと呟いてもいる。

「つっても、俺そいつのこと全然しらないし」

「誕生日?いよいよ知らねーよ」

「ちょっと写真とかねーの?顔も知らないしどうもできないだろ」

写真(内緒で撮ったのになぜかこちらにピースしている)
鷹の目は侮れない。

「結構可愛い顔してんだな」

またもや口元に怪しい笑みを浮かべる。
ちょっと見に行くかなーとか聞こえた気が…。

「ん?とりあえずこれ言えばいいのか?メンドーだけどやってやるよ」

カンペを持ってスタンバイ。
そこ!もっと目出度そうに!ちがーう!!

「あー、まだ会ったことない高尾和成クン。誕生日おめでとー。……これでいい?」

まぁいい、と頷くと彼はササッと去ってしまった。
残念ながら彼から有力な情報は得られなかった。
次は接点のある相手を突撃しよう。

(誕生日まであと20日)

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