2013年高尾ちゃん生誕祭 | ナノ

20人目:10年後の高尾和成の場合

「高尾ちゃんでーす!!」

うぉぉぉぉぉお?
あれ?なんかいつもより大人っぽく見えて…。

「だって俺、10年後の高尾ちゃんだもーん」

な、なんだってぇぇぇっ!?

「むー、なんかワザとらしいのだよっ!」

ごめんなさい。

「なーんてな☆やばいうけるんだけどwwwwwwwwww」

通常通りの高尾ちゃんのようだ。

「wwwww……そりゃあ、俺は俺だからな。10年たってもそこは変わんねーよ」

高尾ちゃんのイケメン!あざと和成!!

「ブフォwwwwwwなにそれwwwwwwww」

「あざと和成wwwwwwww」

爆笑してらっしゃる…。

「wwwwwwwふへぇ…疲れたww」

そりゃあそんだけ笑えばね。

「ま、そうだけどwwww」

あ、この際だから高尾ちゃんにも聞くか…。

「ん?なになに?」

10年前の自分たちについてどう思う?

「あー…10年前ね」

「本当は大体のこと知ってるんじゃない?」

「真ちゃんあたりに聞いてさっ」

なぜバレた。

「わかるよ。だってさっき、俺に"も"って言っただろ?」

あっ……。

「ふふっ…高尾ちゃんは誤魔化せないのだよー」

…そうですね。

「それにしても10年前ねー…?」

「あのときも真ちゃんのこと好きだったけど、真ちゃんの将来のためを思って気持ち伝えなかったんだよなー…」

そうなの?

「うん。だってあいついいとこの坊ちゃんみたいだったし、将来も期待されてる息子の恋人が男です。なんて社会から見て軽蔑されるじゃん?」

「そんなことで緑間に傷付いてほしくないしな」

……。

「だけど、あいつが言ったんだよ」

「自分のことをどう思われるよりも、俺が離れていくことの方が辛いって」

「あの我がままなツンデレエース様がだよ…?」

「それだけで幸せだったな…なのに付き合おうだもん……」

「嬉し過ぎて、胸が苦しくなって…っ、死にそうになった」

…そっか。

「うん…。なんかごめんね?しんみりしちゃった…」

「でも、だからこそ…っ、10年前の俺には、素直に真ちゃんに好きだって伝えてほしいんだっ…!」

「俺の場合5年も待たせちゃったし…」

あぁ…それは、聞いた。
辛そうだった、緑間。

「本当ごめんね?真ちゃん」

「それと10年前の俺へ」

「誕生日おめでとう!いい誕生日にしてね?」

「じゃないと…本当の幸せは5年先だよ?」

だ、そうですよ現在の高尾ちゃん。
大丈夫。君ならできるよ。
だって、こんなにもたんさんの人から愛されてるんだ。
だから勇気を出して伝えてごらん?
きっとその願いは果たされるから…。

(誕生日まであと1日)

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