愛の重さは変わらない(※R-18)

大変だ…俺の恋人が変だ

いや、性格とかじゃなくて見た目が何か高校生じゃないっていうか

とにかくテッちゃんが大人になりました。まじで

さっきまで目の前にいたのはいつも通りの俺より少しの背の小さいテッちゃんだった

でも今目の前にいるのは…俺よりも背が高くなりどこか色気のある顔つきをしたテッちゃんになっていた


「あれ…?テッ、ちゃん…?」


「はい、そうですよ」


俺の方を見て微笑むテッちゃんは直視できないくらいイケメンで尋常じゃない色気を感じた

真っ正面で見てしまった俺はつい、顔を横に逸らせてしまった

テッちゃんがカッコ良過ぎてっ!…もう、大好き

自分の顔が赤くなってるのが分かる

そんな様子はテッちゃんにも見えているわけでそっちへ引き寄せられた


「うわっ!」


咄嗟に目を瞑ったが衝撃がなく、目を開けるとテッちゃんの腕の中だった


「…へ?」


俺は状況ができず、テッちゃんの方を見上げる


「和成君」


「な、なに…?」


黙っていたテッちゃんが急に話しかけてきた

つーか、名前呼び!?

それだけでも俺の心臓はドクドクと音をたてる


「和成君は今何才ですか?」


「え?15、だけど…」


するとやっぱりですかと一人納得するテッちゃん

え?なに?どういうこと!?


「赤司君め…」


えっ!テッちゃんから黒いオーラが見えるんですけど…

恐る恐る声をかけた


「あの…テツヤ、さん?」


「あぁ、その呼び方もいいですね。新婚みたいで」


「新婚…?」


テッちゃんがついに壊れた


「一先ずそれは置いといて」


あっ、置いとくんだ

俺は軽く現実逃避していた


「僕は10年後から来たようです」


急なカミングアウトー!!


「つーか!それ本当!?」


「はい」


まぁ、それなら俺より背が高いとか納得いくけど…


「じゃあ、この時代のテッちゃんは…」


「おそらく10年後ですね」


成る程…?


「それもそうなんですが、和成君」


「うぇ?」


「なぜ僕の方を見ないんですか?」


それはテッちゃんがカッコいいからです


「こっちを見てください」


顎に手をかけられ無理矢理上を向かされた


「ちょっ、テッちゃん…!」


気付いたときには遅く、テッちゃんと目が合ってしまった

その瞬間、俺の体温は上昇した


「……」


テッちゃんが目を逸らさないため、俺もその目から逃げられない


「和成君、可愛いです」


そして、フッと笑ったテッちゃんの笑顔にさらに顔が真っ赤になった

恥ずかし過ぎて無意識に涙目になってしまう

突然テッちゃんが俺を持ち上げベッドに押し倒された


「…ふぇ?」


見えるのは天井とテッちゃんの顔

その目には欲情の色が見える

シーツの上に腕を押し付けられ組み敷かれている

テッちゃんとこういう行為に及んだことがないわけではないが、数えるほどしか抱かれたことがない俺は急に目の前にいるテッちゃんが怖くなった


「かずなり、くん…?」


テッちゃんの顔が心配する表情になったことで気付いた

俺は泣いていた


「…すみません。君を怖がらせるつもりはなかったんですが…嫌ならやめますね」


俺から離れようとするテッちゃんの腕にしがみ付いた


「嫌じゃっ、嫌じゃないから!ただ…急に押し倒されて、ビックリしただけでっ!テッちゃんを嫌がるなんてありえないよ!」


テッちゃんの目を真っ直ぐ見つめ訴えた

すると、微笑したテッちゃんが俺を抱きしめる


「良かったです。和成君に嫌われなくて」


「そんなのっ、嫌うわけないじゃん…こんなに好きなのに」


言ってから恥ずかしくなった俺はテッちゃんの肩に顔を埋めた

そうやって唸る俺の首筋に生温かいものが触れた


「ひゃあっ?」


最初は何かわからなかったけど感じた場所がテッちゃんの顔がある方なのでテッちゃんの仕業だとわかった


「ふぁ、ん、や…!」


テッちゃんの舌が首筋から耳へ移動し、耳の中に下を入れ舐められる

俺が感じるところが分かっているようにテッちゃんの舌が這う


「あぅっ、あ、やぁ、んんっ」


ぴちゃぴちゃと耳に直接音が響き、腰に電流が走ったよな快感が訪れる

そのまま項へ移動してピリッとした痛みが発し、痕を付けらる


「いっ!…あうっ、やぁん」


俺の項に顔を埋めていたテッちゃんの顔が目の前に来てキスをさせる


「ふぅっ、んんっ、ふ、んっ」


呼吸がしたくて口を開けたら、テッちゃんの舌が入ってきて咥内を犯される

逃げる俺の舌を絡められ、逃げようにも後頭部と腰に腕を回され逃げられない

キスをしたまま後ろに押し倒される


「んっ!ふぅ…んんっ!!」


苦しくなりテッちゃんの背中を弱々しく叩いた


「ぷはっ…はあっ、は」


「すみません。思わずガッついてしまいました」


俺の頬に手を当てて息を整えるまで待ってくれた

そんなテッちゃんの優しさに触れ、俺は首に腕を回す

俺の行動に少し驚いた表情をするテッちゃんにしてやったりと思うと、それがテッちゃんには分かったようで耳を甘噛みされた


「ひゃあ!」


「ふふっ、僕を出し抜こうなんて良い度胸ですね」


にっこりと微笑む表情とは裏腹に口から吐き出された言葉に体が硬直した


「テッ、ちゃん?」


「覚悟してください、和成君」


「…へ?」


「思う存分気持ち良くさせてあげますよ」


「あはは…」


俺は苦笑いをあげるしかなかった


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