電車の中はいつも混んでいる。
 田原  優斗は身長168p、体重53kgどちらかと言えば華奢であるゆえ、今日もぎゅうぎゅうな車内の中、優斗はラッキーな事にドアの入り口の手摺を確保し、空いたスペースで息を整えれば、窓から都内の流れ行く風景を見ていた。

  ふと気付けば優斗のお尻に違和感を感じる。誰かの手の甲が当てられてる。
  …こんなに混雑している中では手が当たっても不思議じゃない。…
と、優斗は気にも止めずにいると、その手の甲はお尻全体をゆっくりと撫で、時折、内股を行き交う。

  …怪しい…

 そう、思う時には既に遅く、今度は掌でゆっくりとお尻を撫でられている。

…痴漢です…

  と、言った所で男子高校生の優斗は辱めを受けるだけの事はわかっていたし、後ろの犯人を見る事は困難でも横を向けば汗ばんだ気持ち悪いおやじ達がいるだけで、痴漢にあってる事を気付く人はいない。皆、自分達の事で精一杯だ。


 優斗が黙っている事を良いことに、痴漢は優斗のお尻を触り放題だった。中指で、ズボンの上からアナルを弄られはぞくりと体を仰け反らせ、鷲掴みにされたお尻をいやらしく揉まれれば、嫌でも下半身は反応してしまう。


  痴漢の手は優斗のケツを散々堪能すると、そっと前へ回された。

  …っ……

 優斗は痴漢されている事実よりも痴漢されて勃起してしまっている方が恥ずかしく、耳や頬を真っ赤にしながら、されるがままに下を向いては下唇を噛んで息を潜めていた。


 痴漢の手はゆっくりと優斗の股間をズボン越しに撫でていた。それは優斗が勃起しているのを確かめるように、楽しんでいるようにも伺える。


  ズボン越しに勃起した優斗のペニスの形を浮き彫りにさせるように、撫でられる。

 …っぁっ……んっ…

新聞を捲る音や誰かのイヤホンから漏れる音楽の微かな音しか聞こえない静かな車内で、優斗の吐息だけがやけに大きく聞こえるのは優斗だけだろうか?
 周りを伺えば痴漢に気付いている者はやはりいない。


 痴漢は…ジジジジっと、優斗のズボンのチャックを下げると開いた狭い隙間に指を二本入れると、下着の上から優斗のペニスを撫で始めた。

 …ぁっ…んっ…
 …止めてくださいっ…


 何度も頭の中で繰り返すが言葉にはしていない。下着越しに触られれば恥ずかしい程に我慢汁を垂らし下着を濡らしてしまう。


 …クリクリ…と、器用に勃起したペニスを撫でられ、強引にズボンの中に手を入れられ、下着越しにペニスを握られ、扱かれる。その手は確かに優斗の快感だけを与える。

 …んっ…んはぁ…はぁ…う、ぁっ…

 止めて欲しいと言う感情より、直に触ってもらい、確かな快楽に酔いたい思いながら、瞳をぎゅっと閉じ、手摺に掴まると下を向いて耐える。体は内股になり脚をガクガクさせながら、我慢汁をタラタラと垂らし、痴漢の手に喜んでいる。


 痴漢の手は下着の上から丁寧にペニスを弄び、下着の中に入れられると優しく優斗の濡れたペニスを撫でては感じている事を確かめるように我慢汁を竿に塗りつける。

 …ぁっ…んっ…んっ…

 下を向けばこの車内で、信じられない事に自分のペニスがズボンの開いた隙間から社会の窓から外に出ていて、事もあろうに勃起していた。

 …どうしよう…ドキドキする…

優斗自身が露出狂の気持ちを理解する日が来るなど夢にも思わない。痴漢は優斗の勃起したペニスを掌で包むと優しく扱き、優斗の目の前にある冷たいドアに優斗のペニスの先端をそっと擦り付けるように扱く。

 …ぁっ…んっ…気持ち良いっ…

 声には出していないが、…気持ち良い…気持ち良い…しか、優斗は考えられなかった。嫌の中にも痴漢の手から優しさを感じ、その優しさがまた優斗の体を熱くさせ、焦らせている様にも見える。

 アナウンスが車内に流れる。
 『次は………。』
 優斗が降りる駅が近付いている。

 …どうしよう…


 優斗の頭の中はいくことしか考えられず、痴漢もそれを察知したように、優斗のペニスをぎゅっと握れば、激しく扱き出し、先端に爪を軽く立ててはカリを指の腹でコリコリとなぞり痛いくらい再び握っては上下に扱く。
 
 …ぁ…っ…ぁっ…いくぅ…いくぅ…


 優斗はドアに額を当て息を荒くしながら脚をガクガクさせ、車内でいってしまう。痴漢は冷静で、優斗が出した精液をハンカチでさっと拭けば、優斗のペニスをズボンの中にしまう。

 優斗はいってしまった恥ずかしさで身動きは取れず、頬や耳を真っ赤にしたまま下を向き、ドアが空いてもぼんやりとしていたが、大勢の人に押され、駅へ降りた。

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