……うん。覚悟はしてたけどこれは中々の光景だ。流石王者立海と言ったところか。

俺が目を落とすと、目の前の小石川と財前は肩を震わせた。いや怒ってるわけじゃないから。責めてないからね?



「すんません、俺がフォロー出来んかったから…」

「財前の所為やない、俺があかんかったんや」

「二人共そんな自分を責めんでええって。何も自分らで終わりってわけやないんや、座って応援しとき」



なあ謙也くん、と同意を求めるが、彼は手に持つラケットを睨んだままうんともすんとも返事をしなかった。駄目だ、謙也くんってば返事出来ないくらい緊張してる…!
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