*桜井君成代個人的まとめ
努力家、自信家でそれに見合った実力もあり、実績もある。だがキセキの世代や無冠の五将の影に霞んでそれほど名を知られていない。全然気付かれていないが「公式試合でシュートを外したことがない」。
謝りキノコではない。むしろ目立ちたがり屋。
幼少期から鍵っ子で、年を経るにつれて運動部ゆえに栄養バランスなども考えると必然と料理をせざるをえなくなる。凝り性というか努力家と言うべきなのか、独学にしてはやけに見た目もきれいで味も美味しい。ただし、やっぱり自分で作るより他の人が作ったものを食べたい。
地味に中学は照栄中。中三のときは主将を務めていたが、桜井の同学年の照栄中バスケ部は不作の年だといわれていて、高校から推薦が来たのは桜井しかいない。



リリースが早すぎるとは常日頃から周囲に言われていることだが、なに、気にすることはない。どうせ、僕のシュートがなかったら今年、この部も全中の全国まで勝ち上がることは出来なかった。慢心とか思い込みとかじゃあない。これは、自信だ。
それを馬鹿の一つ覚えのようにペラペラと呼吸をするかのごとく、僕の美点を欠点に変換して僕のことを詰るものだから流石に、僕もカチンとくるものがある。
僕のリリースの速さを人並みに戻すよりも、君達がもっともっと頑張って、僕のレベルまで来ればいい。僕だって才能なんて無い凡人だけど、世の中には秀才という素晴らしい言葉があるじゃないか。

ポイントガードからパスを受け取ると、すぐにモーションに入る。諦めんな、と相手の一人が鼓舞したが、リバウンドを取る必要もないからなあと一人悦に浸る。リングには当たったものの、得点は入る。ついでに試合終了とくれば言うことはない。あざーっしたあと頭を下げて、顔を上げた。
そのとき、視線を感じて右を向く。丁度、体育館の出入り口がある方だ。鈍い金属光沢のある扉を背に、一人の男が立っていた。
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『桜井良成代2※』2014/06/10 Tue 22:59
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