1周年リク
ツリーの飾りは任せておいて
「水曜22時恒例のラジオ番組『吉川紗希乃のカラフルデイズ』はっじまるよ〜!」

ちゃらら〜♪

「皆さんこんばんは!クリスマスも終わって本年も残すところあとわずかなわけですが、いかがお過ごしですか?!いやはや1年ってあっという間ですね。そんな今年最後の放送を一緒に迎えるゲストは〜!」
「お久しぶりっス!黄瀬涼太でーす」
「はい、黄瀬くんでした〜。前回の笑えるスキャンダル事件以来のゲストだね?」
「オレ的には笑えなかったけどね!あれ以降、撮影現場のどっきりでザリガニのぬいぐるみとか出てくるんスよ、まじ勘弁」
「え?ぬいぐるみとか平気じゃない?」
「それ!ぬいぐるみとか全然ヨユーっていうか、本物のあのトゲトゲガサガサした感じがやなだけなんだけど、ふっわふわになったらむしろ可愛いっつーか」
「怯えるリアクションを求められるのが辛い、と!」
「その通り!だからこれ聞いてる人みんな広めといて欲しいっス!黄瀬涼太はザリガニ平気だからもうイタズラしないでってね!」
「というわけでー黄瀬涼太くんはザリガニ(本物)でしか怯えないようなので皆様心しておいてくださいね!」
「エッ、それってみんな本物持ってくんの?いや、それ無理だからね?!」
「はーい!それじゃ先週発売したトリプルA面シングルから1曲どうぞ〜」
「待って、まじでやめてよ!?」

〜♪〜

「はい、いかがでしたでしょうか?これからも皆さんにいっぱいいっぱい聞いてもらえたらとっても嬉しいです!黄瀬くんがちょっとグロッキーになってますが、大丈夫??」
「いやー、これで今までのイタズラが本物になったらとか考えたらグロくてオレ生きてけない……」
「ちなみにどんなイタズラされたの?」
「コートの中にザリガニ(ぬいぐるみ)とか座ってるクッションの下にザリガニ(ぬいぐるみ)とか」
「アッ、これいじめになるやつだね?」
「そうっスよ!!いじめになるからみんなやんないでくださいね!」
「これ以上つっこむとガチで落ち込みそうなのでザリガニは置いておきましょっか」
「ていうかオレこのラジオでザリガニの話しかしてなくね…?!」
「うんうん。ザリガニキャラ定着しちゃったたね」
「これから捨てられるように頑張るっス……!」

「はい、そんなこんなで時間も進んでいますのでメールのお返事と行きましょう!黄瀬くん選んで選んで〜」
「ん〜、これだ!」
「はいっ。ラジオネーム「ザリガニは冬眠中」さんからのお便りでーす」
「オレなんでこれ引いた…?!」
「運命なのだよ!」
「似てねーし、そのネタここじゃ厳禁っス!」
「はい、『紗希乃ちゃん涼太くんこんばんは!』こんばんはァー!」
「こんばんはー!」
「『わたしは先日、紗希乃ちゃんのグループのクリスマスイベントに参加しました!毎年参加しているのですが、今年も楽しかったです。来年も楽しみにしてます!ところで質問なのですが、スタッフ席にいたカラフルな皆さんはクリスマスに向けて準備されてたんですか?髪の毛がカラフルでとても気合いの入ったスタッフさんたちだなと思ってみてました。紗希乃ちゃんたちがスタッフさんたちからも応援されてるのを見てほっこりしました。これからもアットホームなイベント楽しみです。』」
「……」
「……」
「…っあ、えっとですねえ、なんていうかですねえ、スタッフ……そう、スタッフなんです彼ら!ね!黄瀬くん!」
「そうそう!スタッフゥ〜!」
「古いし似てないからやめて」
「うっす……」
「ええーっと、それでもってクリスマスに用意したわけじゃなくて!いや、そうかもしれないですけど?身内じゃないから知りませんけど、スタッフだから知りませんけど?!」
「どこをどう説明していいかわからなくて混乱してますが彼らは地毛っス!」
「そうです地毛です。ある意味クリスマスに持って来いのカラーをしてる人もいるので彼らはクリスマスを満喫するために生まれてきたのかもしれないですね!」
「ねえ、笑顔で言ってるけどまじで意味わかんないっス!」
「まあ人から言わせれば彼らは人間サイリウムでもあるし、横に並べば壁とも言われるし、中にはケータリング泥棒もいるし……!」
「まー、紗希乃ちゃんを応援してるってことならみんなめちゃくちゃ応援してるんでそこは間違っちゃいないっスね!」
「とりあえず、カラフルなスタッフは置いておきましょ!じゃあ次のメール……これにしよっか。黄瀬くん読んで!」
「はーい。ラジオネーム『ザリガニは石の裏で眠ってる』さん…!いや、ザリガニもういいっスからぁ!」
「もう黄瀬涼太=ザリガニだね…」
「嫌な式を作んないでほしいっス!!『紗希乃ちゃん、黄瀬くんこんばんは!』こんばんはー」
「こんばんはー」
「『紗希乃ちゃん、この前のクリスマスイベントお疲れ様でした!』」
「ありがとうございまーす!」
「『白熱したせいか、盛り上がりすぎて興奮したせいなのか、会場で実は見てはいけないものを見てしまったようで日に日に恐怖が増してきています。イベントの休憩タイムの出来事です。ふと関係者席を見た時に目にはいったのですが、ときどきライブで見かけるカラフルな集団の一人が突然消えてしまったのです』あー…、うん…」
「それで?」
「『休憩タイムに入る直前は確かにいたのです。天井から振ってくる演出の銀テープを目で追っている時に隣りにいた女の子が抱き着いているのを見ています。その抱き着かれた側が男なのか女なのか、どれくらいの歳の人なのかは判別できませんでしたが、確かに人がいると思いました。それなのに、わずかな時間で消えたのです。7人いたはずなのに6人へ…、しかも真ん中がぽっかり空いていたんです。真ん中から出るなら誰かの前を通らなくちゃいけない。となると、あのタイミングなら出て行くところが見えるはず。どうしてもあの時見たのが、見てはいけないものだったのかどうかが気になって夜も眠れません。あの場に黄瀬くんもいたと思います。あれは何だったのか教えてください』」
「結論から言いましょう!見ても大丈夫です!」
「てゆーか、お化けじゃないっス!心霊現象でもないしね!」
「わたしもわりと気付けないタイプなので抱き着かれてるのを見て人間だと判断できたあなたがむしろすごいと思います!」
「ていうかみんな関係者席見すぎっスよ〜」
「もしかして他のおたよりもこんな感じかな?」
「ざっと見てるとそんな感じっスね!」
「黄瀬くんもカラフルなスタッフの一員だったわけだけど、クリスマスイベントいかgでした?」
「そりゃーもう楽しかったよね」
「よかった〜!当日はサンタの衣装を着たんですけど、去年着たのともまた違っているので着てて楽しかったの」
「うんうん。今年のもめちゃくちゃ似合ってたっスよ〜」
「わーい。そんな感じでほとんどクリスマスイベントのお話でしたがいかがでしたでしょうか」
「やっぱりザリガニの話長すぎて後半短くなりがちっスね!」
「こないだは記念放送で長かったからねえ。今日はとっても短く感じるでしょ?」
「ほんと短かったっス!次来るときはザリガニのイメージなくしてもっと喋れるよう練習して来るんで!」
「ふふ、楽しみにしてまーす!それではこの後はお知らせタイムになりますので黄瀬くんとはここでお別れでーす。ありがとうございましたー!」
「ありがとーっス!」



*

「ちょっと、オレら話題になりすぎじゃね?!」
「赤司がスタッフTシャツ着たいって言ったのなんとか止めとけばよかった…!」
「キセキの世代がスタッフってなかなかっスよねえ」
「ていうかテツくん認識されてないのうける」



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