2/14と3/14のおはなし

キバナ



「キバナさん!!」
「おっ、きたきた。オレさま絶対今日のは喜ぶと思ったぜ」
「今日のバトル最高でした……!や、いつもすごいんですけど、今日の、あのっ……!」
「オイオイ泣くほど感動してんのかよ」
「だって、すぐダイマックスするのかと思いきや、焦らして焦らしてめちゃくちゃ頑張ってたじゃないですか……!」
「おう。今日のアイツはマジで最高だった!」
「ほんとに!今日の席いいとこ取れてよかったです!ラスターカノン撃ってるキバナさんのジュラルドン最高!」
「お前ほんとジュラルドン好きな」
「お口をぱっくり開けるとこが非常に可愛いです」
「可愛いだけじゃなくてかっこいいだろ?」
「もちろん!かっこよくて、かっこよさのあまりに可愛く見えてしょうがないんですよ〜」
「ふーん?」
「これ、ジュラルドンと皆にあげてください。お土産のポケモンフードです」
「サンキュ!紗希乃からだって伝えて食わせるわ」
「えへへ、ありがとうございます」
「そんでさ、一個聞きたいんだけど」
「はい?」
「オレさまは可愛いく見えたりしねーの?」
「なっ…?!き、キバナさんは、可愛いよりかっこいいじゃないでしょうか……?」
「え〜。だって、かっこよさのあまりに可愛く見えんだろ?だったらオレさまも可愛く見えたりしないかなって」
「っ〜〜あの!」
「うん」
「あのですね、キバナさん……!」
「ハイ、何でしょう」
「好き…です」
「はは、知ってる!オレも好きだよ紗希乃」
「うぅ〜…知られてること知ってましたぁ」
「だろーな。オレさまがお前のこと好きなのも知ってたろ?」
「知らな、イエ…知ってました。ポケモンフードの袋開けてみてください」
「ん?何か入ってるな」
「がんばって作ったんで味わって食べて下さいね!」
「お〜ありがとな。一緒に食おーぜ!」
「ひとりで!たべて!」
「そんなこと言わずに」
「うぅ〜助けて誰か……!」

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