「ちょっと笠松センパイ緊張しすぎっスよ〜」
「こういうとこ滅多に来ねーんだからしょうがねえだろう」
「あれっスよ、バスケの試合見に来たつもりで見ればいいんス」
「バスケは暗闇の中でサイリウム振ったりしねーだろ！」
「だいじょぶだいじょぶ、振らずに腕組んで見てる人とかいるから。ホラ！」
「おい、指さすな…！ただでさえ関係者席で目立ってんのによ！」
「へーきっスよ〜。色々気にしすぎっス。あ、ちょっとスンマセン」
「は？おいお前どこに行くつもりだ」
「あっちで紗希乃のファンが呼んでるから行ってきまーす」
「はああ？！」

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「ただいま戻りマシタ！」
「なんだその大荷物は？！」
「紗希乃宛てのプレゼントっスよ〜。ファンクラブ通すと三か月後くらいに本人に渡るのとかざらなんでオレがいるときに橋渡ししたりとかあるんスよ〜」
「それって不正じゃねーか」
「まー、どっちにしてもマネージャーの検閲通すのは変わんないんで実際ありえなくないっていうグレーゾーンっスわ」
「色々と面倒なんだな…」
「パッと見やばそうなのはオレも受け取らないっスよ。男とかたまにヘンなの寄越すし。あと食べ物は受け取らないし」
「お前の事だからなんでもホイホイ貰うとかと思ったが安心したぜ」
「最初はバリバリ何でも貰って渡してマネージャーに怒られたことあるんスよ〜」
「そりゃ怒るに決まってんだろ」



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ライブ前のおふたり。

2014/03/18