「わたしはかっちーんと来たよ!!!」
「突然なんなのだよ」
「紗希乃ちゃん落ち着いてー!」
「ねえ何これ」
「わかりません、突然現れて叫びだしました。」
「みんなは馬鹿にされて悔しくないの?!」
「話が見えねーよバカ」
「あほ峰!」
「アァ?!」
「二人ともやめてよー!あのね、さっき数学の森田先生がきーちゃんのことを馬鹿にしてたの」
「オレぇ?!」
「黄瀬ちんか」
「しょうがないですね」
「全くなのだよ」
「3人ともヒドイっス!!」
「涼太だけじゃないもん、みんなのことも言ってたんだよ!図体でかいだけのバカだって、色黒でアホでいつもヘンなもの持ってるし!お菓子食べてるし!ハサミ常備してるし!」
「僕に関してはやっぱりないんですね」
「あっ、テツくんのこと忘れてるじゃん先生。でね、聞いてたらかっちーんてきた!あのはげ頭はバスケできないくせに!わたしもできないけどさ!」
「やっぱお前ばかだわ」
「なんで?!」
「そんな負け犬の戯言に耳を貸す必要などないのだよ」
「オレ、おっきいからそんなのヒネリ潰せるしー」
「紗希乃が気にすることじゃないっスよ」
「そして、大体言葉のまんまですよね」
「まあ、気にするな吉川。オレが先生に少しお話してくるよ」
「え、いやあの赤司さん?べつにそこまで怒ってないから!ちょっとかちんと来ただけだから!だから仕舞おう?ね?ねえってばちょっとみんなこのハサミとめてええええ」