雨の日は…
珍しく仕事のない二人は、フランの部屋でソファーに座りながらぼーっとしていた。
｢王子つまんなーい…｣
先週から降り続く大雨に、テンション下がり気味の先輩が閉口したかのように呟いた。
ミーは、先輩のことをうざいとか堕王子だとか言っていても、やっぱり大好きなわけでー、(まぁ、本人にはそうそう言いませんけどー)沈んでる顔は見たくないんですよー。
なんとか笑顔にしてあげたいと思い、ミーはある提案をした。
｢先輩ー、トランプしませんかー?｣
｢トランプ?｣
｢はいー。どうせすることもないんですからースピードでもやりませんかー?ただやるだけじゃつまらないと思うんでー、罰ゲーム付きでー。｣
｢しししっ♪カエルにしてはいいこと思い付くじゃん。王子のった♪｣
｢じゃあ罰ゲームは勝った人の言うことを聞くってことでいいですかー?｣
｢いいぜ。5回勝負な♪｣
｢はいー。じゃあ始めましょー。｣
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