王子の姫になる日まで
俺には後輩がいる
めちゃくちゃ毒舌で
カエル被ってる
ウザい後輩
だけど何故か可愛い奴
俺は今
そいつに恋してる
少しでも気持ちに気付かせようと思って頑張っているんだけど
───……
「カエルー♪」
「だからミーはカエルじゃないですー。やっぱり目ついてないんじゃないですかー?」
「っ、…」
「あ、怒りましたー?めちゃくちゃ恐いですー(棒読み)」
「カチーン、サボテンの刑けってー。」
「ゲッ、ナイフ投げないで下さいー。」
───………
なんで毎回こうなるんだ?!
普通に会話したい
だけなのに
優しくしてやりたいのに
あいつの毒舌を聞くと
いつもこんなことの
繰り返し
カエル被せてんのは
俺のものにしたいから
名前を呼ばないのは
恥ずかしくて
呼べないだけ
いじめるのも
ナイフ投げるのも
全部俺の愛情表現
こんな表現の仕方じゃ
わかりにくいとは思うけど
いつか俺の気持ちに
気付いてくれよ?
ぜってー幸せにするからさ
――――――――――
(堕王子ー)
(カチーン)
シュッ
(ゲロッ)
(…あιまたやっちゃった)
(?)
.