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幸せ家族計画パロディ@ むかしむかし、あるところに、とても可愛らしい女の子…ごほん、男の子がいました。 ある時、その男の子のお母さんが赤いビロードの布で、かぶるずきんを作ってくれました。 そのずきんがとても似合っていたので、みんなは男の子の事を、『赤ずきん』と呼ぶ様になりました。 ある日の事、お母さんは赤ずを呼んで言いました。 「理人くん…じゃなかった、赤ずきん、おばあさんがご病気になってしまったんだ。お見舞いにこのお弁当を持って行ってくれるかな?」 「うん、はるちゃ!」 とってもいい子なお返事にお母さんはにっこり笑います。その笑顔の美しさに赤ずきんは、思わず見惚れてしまいます。 しかし、赤ずきんがおばあさんの所へ一人で行くのは始めての事だったので、お母さんは心配でたまりません。 でもお母さんには用事があって、一緒に行けません。 「ごめんね、お母さんは一緒に行けなんだ。途中で寄り道しちゃだめだよ。それから、悪いオオカミには気をつけてね。悪いオオカミはどんな悪い事をするかわからないから、話しかけられても知らん顔してね。」 「ん。」 赤ずきんは、お母さんを安心させるように元気良く、 「いてきま…す!」 と、言って、出かけて行きました。 おばあさんの家は、ここから歩いて15分ぐらいかかる森の中にありました。 その日はとても天気のよい日でした。なんだか気持ちがよくて、赤ずきんはニコニコ。きっと、このお使いが終わってお家に帰るとお母さんが、ぎゅーと抱きしめて赤ずきんを褒めてくれるでしょう。赤ずきんは優しくて綺麗なお母さんが大好きなのです。だから、想像するだけで嬉しくなってしまいます。 (はやくかえろう) そう思った赤ずきんが元気良く走っていると、そこへオオカミが現れました。 「駄目じゃないか!理人!そんなに急いで走っていると転んでしまうぞ!」 心配性なオオカミが、顔を真っ青にして赤ずきんに話しかけてきたのです。 すっかり設定を忘れてしまっているオオカミ…。気にせず、お話を続けましょう。 赤ずきんはお母さんに言われた事を思い出しました。 お母さんは悪いオオカミには気をつけてね。と言いました。しかし、目の前の赤ずきんを心配してオロオロとするオオカミは悪いオオカミには見えません。 「たかひこしゃん。」 「どこへ行くんだ?たった一人で。」 「あのね。おばあさんのおうち。お見舞いなの。」 「そうか、それは偉いな。・・・しかし、一人では危ない。悪いオオカミに食べられてしまうかもしれない。」 オオカミは自分もオオカミなのに、オオカミに警戒しています。 オオカミは、ちょっと考えました。 (よし・・・) 「だったら、私も一緒にいこう。」 なんて、名案なんだ!と嬉しそうなオオカミの言葉に赤ずきんはこっくりと頷きました。 さて、赤ずきんとオオカミは、そのまま真っ直ぐ、おばあさんの家へ行きました。 「はるちゃ、よりみちしちゃ、めなの。」 「そうか、そう言われたのか。素敵な親御さんだ。」 オオカミは神妙に頷きました。 つづく
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