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♀久々知がですね。無印とか好きそうって妄想から始まったんです。

拙宅の♀くくは高校生の頃からノートやら何やらを無印で揃えて、時々おやつも見繕い、ちょっと時間と懐に余裕がある時にはリネンのシャツなどに手を出して、大学生になったら自転車なんか買っちゃったりして、最終的に暮らしの大部分を無印店舗で賄う流れが出来上がるわけです。桁が違う一流ブランド品ではありませんが、それなりの一定したお値段と見合う品質であることは確か。
それがですよ。
私立大川学園に(薄給で)勤める某先生と何やかんやあったのちめでたく事実婚状態(二人は互いの立場が立場なので披露宴なぞは執り行いません)(個人的に教師と生徒の関係性は現代でもぜひ保っていきたい)で、激変するわけです。
苦しい家計をやりくりする♀くく。今まで入ることさえ躊躇っていた激安スーパーなどの情報を手に、恐る恐る足を踏み入れるわけです。段ボールがそのままどんと並ぶ売り場に慣れない。値引きシール付きが何となく恥ずかしくて手に取れない。お世辞にも紳士淑女とは言い難い客層に慣れない。
まあ彼女は優秀なお人なのでだんだんと慣れて、半年も経つ頃にはお一人様1点限りの限定商品を休日は朝からごろごろしたい先生引き回して無事2点ゲットするまでに成長します。安いスーパーには必ず出没する戦闘民族的マダムにだって負けません。
身につけるものにも変化が表れて、♀勘とかは超心配する。え、あれ高校生の頃から着てたじゃん、とか。ああ、毛玉が……とか。うらぶれ感漂うゆるゆるファッション。これがダメンズに捕まっちゃった的展開ならば♀くくの態度がどんどん卑屈になったり、びくびくと周囲を気にする小動物的反応が顕著になったりするのでしょうけれど、まあそんなことは一切なく。相変わらずの空気の読めなさとか我が道を往く俺ロードな性格を遺憾なく発揮してくれるので、♀くくの周りはみんな「まあいいか」と思ってます。
寧ろこの状況、先生の精神衛生の方が心配です。私が不甲斐ないせいで……みたいなアレ。その辺の折り合いは二人でつけて頂きたい。

世間体を慮ってひっそりとした暮らしぶりを送っているのでは……なんて先生を知る人はこっそり心配していますが、先生と♀くくが土手など散歩する姿とか見かけた日にゃあ「爆発しろ」と吐き捨てたくなること請け合いです。本当に幸せそうなのが見て伝わるくらいにアレだから……

そんなわけで今日も平和に土井くくしてます。