青の自殺

何事もなかったかのようなふりをして今日を過ごした。
毎日をそうして過ごして、何かを得るわけでもなく、むしろ多くを失っているような、そんな感覚でいる。
ふわふわと、いつ沈むかわからない足場を特別慎重に歩くわけでもない、そんな歩き方をしていた。

そんなわたしを誰かに掬いあげてほしかった。このまま沈めば楽になるけれど、そういうのは求めてない。
掬って拾ってほしい、それだけだった。

しょっぱくて目も開けることのできない世界から拾って、そのあとはなんでもよかった。

寝転んでいるわたしをわたしが見つめていた。無表情に、冷たくて、居心地の悪くて、視線が痛かった。

「かえってきて」

とだけ言い残して、彼女はわたしに背中を向けてどこかへ立ち去った。
どこへかえろう、帰る場所なんてあったかしら。
なんとなくわたしは起き上がって、ふらふらと歩き出した。



どうやらわたしが消えることを、わたしは許さなかったみたいだ。
せっかくなのでもう少し生きてみることにした。



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title by Rachel


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