Wonderland
夏空の雲の真上でぎらめく日差しに焦げながら近所を闊歩していると、民家から子供が二人騒ぐ声がした。
「おい、どーした。」
「きんぎょがね、すいそうからおちてた。」
「じぶんではねたのかなあー？」
小学生の兄妹が、水槽とその隣に落ちた金魚を囲み騒いでいる。
泉は地面に投げられる日陰と日向に眩み、目を細めながら呟いた。そばの木からは蝉ががなり立てていた。
「そりゃあ、そいつにものっぴきならねー理由があったのさ。」
― i can't dreaming enymore!!!
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