そうしておまえの夢を見る
胸に額を押し付けて
大きめ枕に髪が散る
いとしくってさあ
頭を撫でてやりながら唇寄せたんだ
「泉、あまぁい匂いがする。」
「――…うるさい」
うっすら、ほんのり、
フレーバーはミルク
寒い夜を乗り越えるに
君に飲ませたホットミルクの香り
ほんとに今夜は、抱き合ってないと寒いな
「……」
ぐり、と額を胸に押しあてて
小さくいやいやをするように。
眠いんだろ、ぐずってるみたいだ
君が震えないように俺と布団が守ってやろうよ、
「寒くない?」
「さむくない。」
半分夢の中なんだからサ
これじゃ恋人より子どもみたいだ。
そのくせ自分からしがみついてくんだから。
全く冬は素敵だね。
―― Hold me Tight!
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