*夜の分だけ
夏の昼間は寝て過ごすのが良い、と言うのが彼の持論らしいが、春にも春眠何とか…と言っていなかったろうか、と読んでいた本から傍らで眠るベオウルフに目を移しラケシスは考えた。
確かに彼と共に過ごすようになってから、以前より遅くまで起きていることが多くなった。
だからといってそこまで昼寝するほど…そこでラケシスはハッと気が付いた。
―何故夜遅くまで起きているのか―そして昨夜も―
気付いた途端、恥ずかしくて堪らなくなり、開いていた本で赤くなった顔を覆った。
大体こんなことを真っ昼間から考えていること自体恥ずかしいし、ましてや、今の自分をベオウルフに見られて理由なぞ聞かれたら…
本を少しずらしてベオウルフの方を伺えば、いつの間に起きていたのか、怪訝そうな顔をした彼と目が合った。
●END●
拍手小話夏バージョン(笑)
いや、別に夏でなくてもいいんじゃ…という感じの内容ですが、まあ、私の書くベオラケは夏も仲良しなのです!ということで(笑)
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