・喜
「矢傷も治りましたし、今日で退院ですねっ。おめでとうございます弁慶さん!」
「ええ、長いようであっという間でしたね。ありがとうございます。――だけど少し惜しいような気もしますね。君が学校が終わったら何をおいても僕の下に来てくれるこの状況は結構気に入っていたんですが。こう言うの通い妻、って感じですよね?」
「やっ、やだ!まだそんな…弁慶さん気が早いです!」


「それなら何ですかね毎日洗濯物回収と弁慶さんに言われてこの世界の教材届けに朝晩通ってた俺は正妻ってことになりますよねそうですよね」
「めでたい日なんだから落ち着け譲、どーどー」



・怒
「う、嘘…。そんなまさか弁慶さんが***だったなんて…」
「君は…いけない人ですね」
「!?」
「まさか将臣君から鍵開けを習ってまで僕を暴こうとするなんて…。本当に君の行動はいつも僕の予想を越えます。…全ては望美さん、君を想っての事だったのに」
「わわわわ私は何も見てません何も知りません」
「好奇心は猫をも殺す…。お転婆な君にはその辺りの事を一度しっかり教えてあげた方がいいかも知れませんね、ふふふふふ…」
「ちょ、やめ、私にはそんな性癖は…アッー」



・哀
「あぁお帰りなさい、望美さん。今日は君が前に食べたいと言っていた牛肉のブルゴーニュの赤ワイン煮込みとほうれん草のキッシュですよ。食後にはブラウニーもあります。…ふふ、少し張り切ってしまいました。今日は記念すべき結婚一周年ですからね。あ、でもお仕事でお疲れでしょうし、先に入浴しますか?どうせ温めるのでどちらでも良いですよ。…ああ、えっと。ご飯にしますか、お風呂にしますか。それとも「弁慶さん!私お腹が空いちゃいました!ええそれはもうお腹と背中がくっつきそうなくらいでっ」
「ふふ、分かりました。では用意しますね」
「…お願いします…(何でこうなった…)」



・楽
「ううう…」
「望美さん、起きれますか?無理そうならそちらに食事を持って行きますけれど」
「うう、起きます…。大丈夫です。――っい゙!」
「ああ、無理をしないで。今日は往診も一人で回りますから望美さんは家でゆっくりしていて下さい。休養日だと思って。家事も僕が全てしますから、ね。…ほら、熱いですよ。あーん」
「あーん…。……そもそも弁慶さんが夜控えてくれさえすれば私も元気に朝日を浴びれるんですけど。そんな困ったように微笑んでみても駄目です

「…僕が君を全て世話するからいいでしょう?食事が終わったら体を拭きましようね」
「っ、自分でやります!」
「まあまあまあ」
「いやいやいや」






SSSとの事だったので地の文を除いてみました。
一応、楽以外は十六夜か迷宮の現代ED後のつもりだったんですが説明が入れられないと難しいですね…。


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