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「やっと来た、忘れ物はない?」
『先生、本当?私………』


話が進んでいく毎に
気持ちが昂る。


「だから本当だよ。…君の体はもう完全じゃないけど大分治ってきたからね」


ニコリと笑う表情に
嘘は見あたらない


「3人に会えるね。」
『へっ!?あ、はい…』


思っていた事を言われ
ビクッと反応する


「あんまり激しい運動は控えてね」
『……はい先生、ありがとうございました。』


そう言って笑顔で車に乗りこむ
車内も黒くて座り心地が良い。


「体調は大丈夫ですか?」
『え!?』

ビクッとまた驚いてしまう
運転手さんだ。
1人だと思っていたが、
だったらどうやって運転するんだ、私の馬鹿。


『あ、全然です!』
「今日から3日後に学校ですので覚えておいて下さい通う学校は私立で雷門中学校です。引っ越しの荷物などは用意してあるので安心して下さい。家の鍵は貰いましたか?」


何だか長い論文をペラペラと読まれて
頭の中で確認出来ない…けど。
とにかく大丈夫って事よね?


『貰ってます、わさわざありがとうございます。』


えっと3日後から学校で… そういえば学校って初めてというか、久しぶり。
でも中学校だから初めてかな。
勉強…一応病院に教師さんが来て教えてもらってたけどついていけるかな…


「後、これが連絡機又は携帯電話です。」


コトンと前の席から
渡される。
何これ…箱?見たことあるけど
使い方あんまり知らないんだよね………。
今の内に練習を・・・。


「狭い中で集中すると体調を崩すのでお止めください。」


ビクッとまたなる。
今日何回目・・・・・・?
取り合えず怒られた?
のでバックの中に入れておく。


『……あの、父さんは何していますか?』
「諸事情により忙しいそうですが。」
『そうなんですか…』


気になってしまう。
いきなり何故、私を
自由にしたんだろうか
元気になったから?

・・・気にしないでおこう
今はとにかく、こうして
楽しい気分なんだもの。



晴矢と風介とヒロトは元気かな…。


『あ、あの!』


父さんの事も聞いたし
聞いても不自然ではないはず!
勇気を振り絞って尋ねてみる


「何でしょうか?」
『晴矢とか、風介とか、ヒロトとか…元気でしょうか?』


語尾が一緒になってしまった
人に聞くのって勇気いるなあ。





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