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『ん…………。』

目を覚ますと真っ白な天井辺りを見回しても誰も居ない広い個室。
私の左側には大きな機会
…見たことある。

ここは病院。
私は、倒れたんだ。
ひとりぼっちの病室は寂しくて、
心細い。

呼吸器を外す。


『はるや?ふうすけ?ヒロト?』


小声で呼んでみた。
あの3人が居ない。
スゥッと息を吸い込む


『けほっ…!うっ……』


急いで呼吸器を口に当て作られた空気を体に入れた

その時ドアが開いた。
ほんの少しの期待。
それは呆気に消えた。


「目を覚ましたんだね」


優しく微笑みながら
近づいて来る。
・・・良くお世話になっている病院の先生だった。


『せんせい、はるやとふうすけとヒロトは?』


私が聞くと首を振った。


「倒れてから2ヵ月経ってるんだけど見てないよ」


2ヵ月……。
一番長い間寝ていた
いつも隣にいた君達がいない。



『いつになったら、家にかえれる?』


この時、思えば、先生は
難しい顔をしてたのに。

私は気付かなかった。


「月子ちゃんが元気になるまでかな!」


それでも明るい表情。


『わかった!あたし、がんばる!』


笑顔で言った私がいた。
先生が病室から出ていくと気付いたブレスレット。


『がんばらなきゃ』


きゅっと握り締めて
そっと自分の色と反対側につけた。



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