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にやにやにやにや、ヒロトの視線がさっきから痛い
風介はまだ顔をしかめて私の席の机に頬杖を付いている。


「私は…こんな奴に……単細胞に…月子を…任せれない!」
「単細胞じゃねえ!」
「まあまあ風介、月子が幸せならいいじゃない」

風介が机をドンッと拳で叩いて言う。
それに晴矢は反抗、次にヒロトのフォロー。
いつもの光景が私の前で行われている。


「それとこれとは別だ!」
『ふ、風介……』
「なんだ親不孝者」
「いやお前親じゃねーよ」

私が声をかけると風介から嫌そうな顔をして言葉を放つ。
…初めてこんなふうに接っしられてチクリとするけど負けじと私は口を開く。
このまま、こんなふうだったらいやだもの……。


『私は、風介もヒロトも晴矢と同じくらいの好き、だよ』


正直に伝える、けれどそれに風介はバッサリとした態度で


「なら、コイツはやめろ」
『それは無理…あのね晴矢は好きの意味が違う特別な人で、ヒロトと風介は大切な人。』


私がそう言うと風介はしかめた顔を戻して優しく笑うと


「…大切な人か、まあいい。」
「ふふ俺、照れちゃうなあ」
「よし、月子今から大切な人とデートしよう、行くぞ」
「ちょ、馬鹿!待て!」
『行ってきまーす!』


悪乗りで風介に着いていくと晴矢は私を追い掛けてくれた



「俺を置いてくんじゃねえ!ばか月子!」
『ば、ばか…!』


馬鹿、晴矢によく言われる言葉に我ながらわざとらしい表情で晴矢を見た


「彼女に馬鹿なんて…晴矢さいてー月子、俺にしない?」
『どき……』
「ば…やめ、じゃなくて!月子!」
『…なんですか?』


晴矢にこいこい、と手招きをされ、風介達から離れて晴矢の元へ歩いていくと耳元から







(「俺が一番だから」)


どきん。
私はただ真っ赤になるだけ。
耳元の熱はまだ冷めない


へたりと尻餅をつく、私が見上げりると晴矢はニッとニヒルな笑みで私を抱き締めた







ーーーーーendーーーーーー







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