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立ち上がる力も無い私はそのまま晴矢に抱き抱えられて晴矢の家に連れてかれる事になった。
タオルで髪の毛を拭いてもらうと晴矢のYシャツを貸してもらいベットへ横になる。
そっと私の髪の毛を撫でてくれる掌が眠気を誘う
どうしてだろう、晴矢の体温にいつも安心するのは
小さい頃だってほとんど晴矢にくっついて寝ていた記憶があるし、よく我が儘を言っておんぶしてもらったりしてたから慣れてるから安心するのかな


『あのね、晴矢』
「何だ?」
『晴矢の体温すき』
「そうか」


意識なんてあまりなくて頭にはただ靄がかかってる
言葉だって憶えてない、ただ言いたい事を伝えるだけ


「怒ってねえのか?」
『おこらないよ』
「何でだよ」
『はるやのこと、信じてるもの』


ふにゃり、自分でも力無く笑ったと思う。
晴矢は私の頬に優しく触れて金色の瞳で私を見つめる

綺麗、晴矢の目はお月様みたい
夜だけ金色に光って深い青に1つ、大きな存在で
私は晴矢が支配する深い青の一部かな。


「月子、風邪俺にうつして」


そう私に言うと晴矢は深い口付けを落とした。


『ん、あ…ふ、はるや……』


甘い、その甘さで胸が張り裂けそう
晴矢の熱い舌が口内を侵食する。
苦しい、息が出来ない。
意識が無くなる、目の前が真っ暗になる。

晴矢の口付けで息が止まる。




すっと暗闇に落ちていくのは私。

晴矢がすき、晴矢はどう思っているの?




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