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『晴矢、お疲れ』
「おう」


サッカー部の練習も終わり、今日は見学ついでにマネージャーのお手伝いもしていく
汗をかいて頑張ってた晴矢は何だかかっこよくて、キラキラしてて思わず見とれる。
昔はそうでもなかったのに……不思議。

ヒロトと風介は先に帰ってしまったため後は私と晴矢の2人。
戸締まりをして、校門を通り抜ける。

駅前通りに帰り道通ると、いろいろな人がチラシを配っていた
その中の人に一枚、チラシを貰う


『ケーキ…食べ放題?』


ジーっとチラシを見つめる
私だって女の子、甘いものには目がない訳で。


「何だ、行きたいのか?」


晴矢に心境を悟られた


『……行きたい』


ケーキなんてしばらく食べていないし、むしろ最近は甘いものを口にしてないから余計に行きたい。


「…仕方ねーな、日曜駅前1時な」
『へ……?』


思わず疑問符がついてしまう。
だって晴矢は甘いものが嫌いなわけで、昔だって私と風介が甘いものを食べていると嫌そうな顔をしていたのに。
だから風介か秋ちゃんでも誘おうとしてたのに。


「行かねーのか?」
『だ、だって晴矢、甘いものはにが』
「食べたくなった」
『本当?無理しなくてもいいよ?』
「してねーよ」


軽くデコピンされる、痛い
でも晴矢と行けるのはすごく嬉しい
手のひらに日曜駅前1時と書き込むと晴矢はそんなに楽しみかよ、と私を笑った。
当たり前だよ、だって恋…してる人と行くんだもの


「じゃ、日曜駅前1時な」
『…晴矢ありがとね』
「ばーか…俺が食べてえの」


素直じゃないなあと心で思ったらまた悟られて
デコピン二発目をくらう。
今度は本気でやった。
痛い




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