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『いくよーっ!!』


私の言葉で3人が動く
えぃっと蹴った
サッカーボールは高く上がる


「ふーすけ!」


晴矢が叫ぶ
待ってましたとばかりにボールを繋げたのは風介。


「ナイスパースッ!」


胸にひょいっと、晴矢にパスされたボール。


「月子!」


私の名前が呼ばれて
ボールが回される。
目の前にはゴール。


『とやっ!!』


勢い良くボールを
蹴り上げる。
誰も居ないゴールに
シュッとネットの音


『やったあ!はるやー!ふーすけっ!入ったよ〜』


ピョンピョンと嬉しさのあまり飛びはねる。


「ホント、月子上手くなったよなあ〜」
「始めたころなんて、すごくひどかったからな」


フッと風介が鼻で笑う


『でも今はきっとはるやとふうすけより上手だもんねーだ!』
「なんだと!おれがいちばん上手いにきまってるだろーが!」
「わたしだ」
『あたし!』


いつもと同じ会話。


「よし!次はほんきでいくからな!!」


晴矢がビシッと人差し指を私に向ける


『ええっ!?さっきほんきっていってたじゃん!うそつきはるや!!』
「・・・うそつき」


私と風介で晴矢を
責めたてた


「はあ!?そんなこと言ったおぼえはない!」
『ふぇっ…はるや、あたしのれんしゅうだからって適当にしてたんだね……』


怒鳴られた衝撃で弱気になってしまう


「あ、はるやが月子泣かした。」


風介が返すように人差し指を晴矢に指す


『うっ…ひっ、く…』
「え、あ!?ちょ、月子!泣くんじゃねえ!!」
『っ!!う…わぁああん!』
「やれやれ…ばかだなはるや。」


風介は月子の頭を撫でながら横目に言った。


「ばかっていうな!!」
『いって、ないよお!』
「おまえにいったんじゃねえってば!」
『ふぇっ…ぐすっ、うわあぁん!』
「あぁもう!なんなんだよ!」




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