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「月子お前顔色悪くねーか?」


ギクリ、この効果音を表したい。
あのシュートを決めた日から、少しぐらいでもと
体力をつけようと、ほぼ毎日腹筋やら背筋やら、
俗に言う筋トレをしているからなのか。
だからといって体力というものはつきにくい
したいのに、出来ない。
何で…私はこんな体に、って駄目だ、思っちゃいけない。
自分が嫌いになるのは嫌だもの

限界がきそうな私はとうとう朝、
晴矢達との通学中に気付かれてしまった


「そういえば…」
「今日は休む?俺が言っておいてあげようか?」
「何でヒロトなんだよ、普通同じクラスの俺だろ」
「ここは1番常識人の私だろう」


あぁ、私を相変わらずいつものように挟んで
口喧嘩をはじめだしてしまった
……気持ちは嬉しいけど、今日は限界だ、
こういうのは…困る。


『私、行けるよ!大丈夫だから!!』


作り笑いしてると気付かれないように精一杯笑う
ああぁ…3人がジトリと私を怪しむ様に見てる。
こういう時だけ同じ表情しないでください……


「……まぁ、月子も子供じゃないし限界きたらちゃんとするね?」
『もっ、勿論』


嘘つきました、もう限界なんです
けど、頑張れ私。
そのまま風介と晴矢との私を怪しむ会話を流して校門が見える。
はぁ…私はもう知ってる
私が普通に行こうと言ったんだ、後悔はしてないよ

女の子の黄色い声が降り注ぐ。
分かってたはいたけど、この3人は容姿は良いもので当たり前にモテる。
裏門から行くと靴箱まで取りに行く手間がかかるし、それに…こうして3人を楽しみに待っている女の子も沢山居るものだから。
ヒロトは笑いながら手を振っていて、
風介は女の子達からの絡まりはなく、お菓子などクッキーなど貰っている。
晴矢は色々と渡されるが全て断っていた。


いつも疑問に思っていたけれども晴矢は何故か受け取らない。
風介やヒロトは貰える物は貰っとくほうが良いじゃないかと言ってた。

そして私は何故か、晴矢には聞けなかった。
嫌いとかじゃなくて、こうモヤモヤ…という気持ち
私にも分からない。

だけれどそんな晴矢に安心というか…何ていうか、ホッとしている私が居た。




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