………………………………
21
………………………………




下校チャイムが校内に響く
1日が何だかとても短く感じた
隣の晴矢はふわあと欠伸をしている


「おい、月子」
『なに晴矢?』
「俺ら部活だけどどうす…」


晴矢が最後の言葉を言い切る寸前に教室のドアが
おもいっきり強烈な音を鳴らして開いた。


「月子ーっ!部活見に来てそれで晴矢置いて帰ろうか!」
「良い考えだな」


そう良いながら私の元に歩いて来るのは風介とヒロト。
晴矢は脱力したように溜め息をつき、ハッと顔を強張らせた


「何で俺をおいていくんだよ!」
『あ、良いね!!』
「!?月子……」
『部活見に行きたいな』
「あ、それだけしか聞いてないのかー」
「チッ…」
「残念そうにすんな!!」


晴矢が2人に怒鳴る。
やっぱ仲が良いなあ
まさかのサッカー部見学お誘い、
どんな感じにサッカーしているんだろう


『あ、でも…迷惑じゃないかな?』


昼休み一緒に関わっただけだもの、本当は迷惑かもしれないよね…
不安が少し過ったがヒロトはニコリと微笑んだ


「円堂くんに許可もらったから大歓迎だよ!それに月子は可愛いからね」
「さりげに口説くな」
「じゃ、行こうぜ遅れるだろ」


私は3人に着いていき、グランドに行くと昼休みと同じメンバーの人達が揃っていた
3人は着替えの為に更衣室へ向かうので離れる。
私が近寄ると秋ちゃんがすぐに気付き、
手を降ってきたので振り返す


「月子ちゃん来てくれたの?」
『あ、うん…サッカー好きだから見たいなって、良いかな?』
「全然良いよ!」


笑顔で了承してくれた秋ちゃんにホッとする
秋ちゃんの座っているベンチの隣へ座ると円堂君が走って近付いて来る。


「月子!!来てくれたんだな」
『ヒロトが了承得てるって言ってたから甘えて…お願いします!』
「そんな固くなんなって!」


ニカッと笑う円堂くん。
爽やかだ


「月子、サッカー上手いんだってな!」
『う、上手くはないよ?』
「俺、お前のシュート受け止めたいんだ!」
『へっ……?』


いきなりの発言に間抜けな声が出てしまう
それに対してニッと笑ってる円堂くん
心がなんて広いんだろうか



-




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -