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『そーかな…っていうか
晴矢達、サッカー部なの!?』


誉められた事を素直に喜んだ後、
私は身を乗り出して3人に聞いた。


「そーだよ、言ってないっけ?」
『言ってないよっ!!』


今でも、サッカーしてくれてたんだ。
また、ひとつ昔との共通点を見つけた
顔が綻んでしまう。


「また一人で笑ってる…」
『だって、まだ続けてくれてたんだもの』
「当たり前だろ?俺達は何も変わってねーよ」
「月子との繋がりだしね」


繋がり…サッカーが?
もう出来ないと思ってた所かボールにも触れないと思ってた。
これで何もかも私だけ共通するものがなくなってしまうんだって、諦めた。
ここにきて沢山のものを信じれて、期待が現実になって、私は生きてる、行けてる。


「ちょ、おい…月子っ?」
『ふ…っ、ごめ、嬉しくて…ひっく…』
「晴矢が月子泣かした」


昔の様に、私は泣いてしまう。
悲しみなんてなかったはずなのに込み上げてくる嬉しさが持てた。
戻りたかったあの光景、私は今居れている。


「晴矢何してるの!?」
「待てっ、濡れ衣だ!!月子も泣くんじゃねえ!」
『ひっ……!!』
「晴矢最低だな」
「何でそうなる!?月子っ肩震えて笑ってんな!!」
『…バレたか』


教室に笑い声が響く
楽しいと純粋な気持ちになる

私はその後、サッカー部の皆と自然に打ち解けてしまい、仲良くなれた。
初日からこんなに楽しくなれたのは良い事で。
不安だった私の思いも晴れるようになくなった。


『良い人達だなぁ…』
「何か、言ったか月子?」
『何でもないよ!!』




温かさでたくさん。



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