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「はい、月子っ。遠慮しないで」
『えっー…と、自分で食べれるよ?』
「月子、私のも
食べさせてあげるぞ」
『風介……』
「おいさっきから月子が嫌がってんじゃねーか」


この状態は説明すると長くなる
昼休みになると、ヒロトと風介が私と晴矢のクラスにやって来るなり、そのまま私の近くの人に席を譲ってもらうなり、静かにしてなり言いまくったってたのでクラスにはもう人が限られた人しかいない。そしてヒロトが朝、言っていた言葉の理解もバッチリ分かってしまった。
初めての光景が多くてもう大変すぎた。
4時間目の体育の授業の後はやたらと質問攻めで私はお腹空いたのよ
……ヒロトと風介が丸めてくれたのはとても感謝

お腹空いたのはいいとしてお弁当もない私。
購買に行こうにもお財布もない訳で、晴矢が貸してくれようとした瞬間にこの2人が来たので行く時間を俺達に頂戴なんて言われたものだから…素直に従った

こうゆう訳だったんだね
買いに行けば良かったなぁ
流石に慣れしたんだといえ少し恥ずかしい。
クラスには限られた…サッカー部の人達。

ヒロトがあーんしてと言われたけれど、無理。
フォークを受け取り自分でヒロトのウィンナーを食べる


「間接だね♪」
『んむっ!?けほっ、ごほっ…』
「ヒロトやめろって!!」


いきなりの爆弾発言にウィンナーを詰まらせてしまった私を晴矢が背中を擦ってくれた。
いくら私でも、知ってるよ…

昔から変わってるヒロトだったけど…今は何て言えばいいのだろう。


「変人又は変態だ」
「酷いな風介は」


2人がやり取りをしてるのはほかっとくことに
お腹優先だからね


「月子ちゃん、はいあげるよ」
『わ、秋ちゃんありがとうね』


秋ちゃんがおにぎりをくれたので頬張る


「ね、月子ちゃん」
『……えっと、一之瀬くん?』


サッカー部の一之瀬くん
テンション高めで明るい男の子だ。
さっき一通り紹介してもらったサッカー部の一人
いつのまにか私の隣に居たからビックリした


「当たり、サッカー出来るの?」
『え…見たの?』
「まぁね、暇だったからさ」


クラスが違うので疑問を持ったけれども窓から見たのかな。


『昔3人と一緒によくしてたの』
「ふーん、納得出来るかも」
『?』
「この3人サッカー部だし、上手いから月子ちゃんも上手い訳かってね」



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