そんな感じで学校を休んで、行って、休んでの繰り返しを続けていたから相変わらずクラスメートの名前と顔が一致しない訳で、ぎこちない関係の中マークの存在は大きい。クラスも一緒だから私がミスしたりしても上手くフォローしてくれる。クラスの中でもマークはきらきらしてて目立つし、顔だって格好いいし、世界にも通用するサッカープレイヤーだ。最近知ったのだけれどもファンクラブなんてのもあるらしい。何故だろう、いつの間にかこんなにも彼が遠く感じて、離れがたくなってしまったのは。それに対してマークは更に距離を縮めようとしてくるみたいで嫌だ、きらきらしたマークのそばに居るのは私にとって苦痛で仕方がなかった。


*



放課後、マークはサッカーの練習があるし一人で帰るしかないと校舎の玄関で靴を履き替えていたら後ろから聞き慣れた声で私の名前を呼ぶから振り向いた、案の定マークな訳で。


「帰るな」

『え、何で?』

「心配だからに決まってるだろう」

『もう大丈夫だってば』


また私の額に冷たいマークの手のひらがくっついて、綺麗な金色の睫が覆っている瞼をぱちぱちと青い瞳を潤せば眉をしかめた。


「まだあるから、駄目だ」

『…ーっ、もう!今日無事に授業受けれたし良いじゃない!マークも私なんてほかっといて練習に行きなさいよ!ほら、私のせいで練習は始まってるし、私のせいで遅刻しちゃってるし!お節介なんだってば!』


何かがはじけた様に私の口から嫌みったらしい想いが言葉に化して声に出ていた、ハッとして私は何て事を言ってしまったんだろうと絶望感が押し寄せて、しまいには目には涙までもが零れ落ちて自分のローファーを地面に落とすと履いて、走って、走って、走ったのは久し振りだった。学校から大分離れた人気の少ない道路に立ち止まれば視界が歪む、私は自分を良く分かってないみたいだ。分かっているのだけど受け入られない、涙は止まらないし呼吸は可笑しいし、視界はぐるぐるぐるぐる。
家壁にもたれれば真っ黒な世界とこんにちはと挨拶をしていたのです。














***

表現、難しいよ

100922





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