ぴょこんと効果音が鳴りそうな彼女に生えた耳と尻尾、
それがゆらゆらまるで気持ちを表すように揺れている。


『ちょっとバーン、何見てんのよ…おいグラン、触んな』

「ひどいっ!!」


ギロリとまだ不機嫌な彼女が俺を睨んで言ってる途中に
グランは彼女の尻尾を掴もうとしたが呆気に拒まれた。
第一、俺は何も知らずにグランの言う通りにしただけだと
言ったらグランがくれた物なのに怪しまないのが
可笑しいのよ単細胞と言われ同罪と見なされたらしい。
…カチンときたが認めるしかない。

でも理不尽じゃねえか。

唯一の無関係者のガゼルは彼女の耳を
触ったり甘噛みしたりしている
その度に彼女の甘い声が部屋に響く、
やめてくれ、頼む、俺もしたい。


「俺も彼女の猫耳ににぎにぎしたりさわさわしたりなでなでしたいよ!」

『グランだけは無理、ていうかもう変態なの認めて発言してるよ気持ち悪い』

「彼女に罵られた……快感!」

『話にならない、そして消えろ。で、どうしてくれるの?この獣耳。』

「え?勿論そのま、」

『死ね』


ごちゃごちゃ会話してると日が暮れた。
ガゼルは熱心に彼女を触っていた
アイツが何だか腹立つ。



―6日目―


『う…なんか、むずむずするなあ』

「!!」

『何よグラン、すごく聞きたくない言葉を言いたそうな顔で』

「ふふ、彼女!!それは発情期の合図だ…ゴフッ」

『ちょっとバーン!名前の由来はバーニングでしょ、
あんたのそのチューリップでグランを
紅蓮の炎で焼き付きなさいよ』

「無茶言うな!!」

『じゃあどうしてくれんのよ共犯者』

「ぐ……っ」


このまま性格まで猫化するのは流石に可哀想だな
グランは多分元に戻す方法を
知ってるんだろうけど吐かない。
何とかしないと。



―7日目―


『あっ…ガゼル、今日は触んないで……ん、』

「…分かった、大丈夫か?」

『ん、あ…りがと』


ヤバい、ヤバいんじゃないか?
彼女がどんどん猫化している様子が強い。
今日は頬を赤らめて、艶っぽい。グランは昨日の彼女の打撃でダウン、
というか死んだんじゃないねえか?
しかも俺何で日記書いてんだ?
……そこは超次元でと通すしかない


『ばっ、バーン…早く、みつけておいて、よっ…は。』

「お、おう……」


そのままソファに倒れこんむ彼女をガゼルが心配そうに見た後俺を睨んだ




***

3に続く




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