※ちょっと病んでる













ぽろりと涙が頬に伝った、あれおかしいな。私はそんなにこの生活や日常などが不満なんだろうか、不満なんだろうね。美味しいアイスクリームを3段で食べるにもお金はないし、この前見かけたあかいマニキュアなんてすごく欲しかった。暑くては耐えれないからクーラーを付けようとしたら親にリモコンを奪われた。むしゃくしゃしたからその辺にあったカッターナイフで腕を切ってみる、じわじわと痛みが私を襲うのだけれど何だか、それが、気持ち良くてたまらなかったの。嗚呼私は変だ、可笑しいんだ。暑くて仕方なかったの、興味本位だったのなんて言い訳かしら。だけれどね、これしかないの、自虐行為をしないとね苦しくて、息すらしたくないの。死にたいとか私はそんなに自分を攻めてる訳じゃないんだよ、ぽろり、あれ何でだろう。また目から零れちゃった、違うよ悲しいんじゃない。苦しいの。
こうでもしないと私はね、私はね、欲張りになっていく一方なの、世界には世界にはたくさんのたくさんの生きたくても生きれない人が居るの。そんな世の中なのにねアイスクリームが食べれないから辛いだとかあかいマニキュアが買えないとか。世の中には食べ物すら買えない人だっているの、だからだから私は、汚い人間の中で比例してるような綺麗な人間になりたいの、そうすれば少しは満足出来る気がして。やだな、自己満足なんて分かってる。











「世界なんて見なくてもいいんだ」


ヒロトが私の右手首を掴んで言う。生々しい傷をそっと指でなぞられるとぞくっとした、この人は私を間違ってるだなんて言ってるように聞こえるの。


「君は君、じゃないか」

『だけど私は、救われたいの。』

「ただの偽善者だろう?君は」

『たとえそうだとしても私はね』









世界の救世主になりたいの
(世界の破天荒を見たつもり)













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