『ふぁ〜…あったかぁい……』
「……………。」
『ねぇ、バーン?』
「…………………。」
『バーン?』
「………………………。」
『バーンってば!』
「だーっもううるせえなっ傍に居てやってんだから少しぐらい大人しくしてろ!」
初春。
それでもまだ肌寒いこの頃彼女は冬からこのぐらいの季節まで俺にくっついて温まる習慣がある。雑誌に読みふけりたい俺にしては迷惑であること極まりない。
「大体、何で俺なんだよ!グランとかガゼルとか、ヒートがいるだろーが!」
『グランは調子乗ってきもちわるいし、ガゼルは外見が寒いもん……ヒートは良いかも。』
「言い訳にしては凝ってんな…」
『バーンは、私のこと鬱陶しい?』
「……っ、だから言ってんだろ俺は熱いんだ!」
俺の言葉にシュンと俯くコイツのせいで雑誌に集中出来ない
『……分かった。』
「は……?」
『ごめんね、バーン』
予想外の返事に俺は同様してしまう。いつもなら俺に反抗して寝るまでくっつく癖に、離れた彼女が居なくなった温もりが一瞬で冷める
「寒いって言ってたじゃねーか…」
『そうだけど、バーンに嫌われるなら、我慢する』
「っ……くそ!」
部屋のドアに向かっている彼女の細い手首を掴む。
「行くな!」
『バーン、熱いんでしょ?』
「………俺は熱いのが好きなんだよ!」
グイッと引っ張り俺の隣に引き寄せた。
『…ありがと。バーン、大好き!』
「ばっ、そう言う事言うから熱いんだよ!」
***
リア充爆発しろ(<●>ω<●>)