潮風がとても良い香りだね、彼女。それに、海は広くて、この広い海の世界の中ではたくさんの生き物が生きていて、また俺達が生きている世界とは全く違う別の世界な気がする。…………………………ふう、やっぱり海は落ち着く、嫌な出来事も過去も全部受け止めて包んでくれる。隣には彼女がいる。そう思えば、彼女は海に似てる、大きくて、優しくて、全てを包んでくれて、…誉めすぎだなんてそんな訳ないよ、うん、彼女、君は海に似てる。だから好きになったんだ、ふふふ嬉しいな、俺の側には安心出来る場所がふたつもある。これってとても幸福だと思う、心の中、満足感で溢れてる、きっと

………彼女、海に飛び込んだ魂はどこにいくのかな。天国とかじゃなくて、俺は全てのいのちは海に帰ると思ってたりするんだ、ほら母なる海っていうじゃないか。ああ、気持ちよさそう。ねぇ、飛び込んでみない?死ぬのは怖い、けど安心するものに包まれて亡くなれた俺は世界一の幸せ者になれると思うんだ。


私は優しく微笑んだ
ヒロトと共に海に身を投げました。




『泡となり帰還。』



***

海で死ねるのはすごく気持ちよさそう。



100808




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -