さっきから隣の席の君が学校で一番怖いという数学の先生に呼ばれているが返事はない…なんたって君は可愛い顔して寝てるから先生の怒りが最高潮に達しそうになる、そろそろ起こしてあげようとコツンと頭を付いてあげた。


『ん…?あ、風介君。どーかし………』

「おい!」

『はっ、はいっ!!』

「ぐっすり寝てたんだからこの問題解けるよな?」



どうみても簡単には解けない問題。一瞬顔を歪ませたがそれでも彼女は必死に解こうとした。そんな彼女の姿に先生は満足げに笑う…気にくわない。ノートの切れ端を破り、シャーペンを動かして切れ端を四角に折り彼女に渡す。


『風介くん?』

「早く、言って。」


彼女は疑問を浮かべたが
自信満々に切れ端に書いてある事を読み上げると先生は悔しそうに、自習だとそれだけ言って教室を出てくとクラスの皆が一斉に彼女を称えた。


『風介くん』

「ん?」

『ありがとう!』

「別に、君が困ってたから」

『今度、お礼するね!何が良いかな?』


ニコニコと笑いながら彼女は言う。最近席が偶然隣になっただけだ、それだけでいつも見ていた彼女と話す機会が日に日に増えた。明日がどうだの、昨日がああだの、どうでも良いことばかりなのに何故か楽しくて。いつの間にか……君が気になる。


「欲しいもの、決まった。」

『うん!何でもどうぞ!』

「何でも?」

『なんでもっ!!』


頬杖を付きながら手招きし彼女は疑問をまた浮かべ耳を俺に近付けた。


「となりの席の子」


そう言うと、彼女は一気に顔を赤くした姿に自分の唇をそっと君の頬に口付けた。















***

ガゼルは純粋が似合う





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