稲妻11 | ナノ



「久しぶりです。今、近くまで来ているので明日の夜××公園で会いませんか?」
というメールを受け取ったのは昨日の午後。
そして今は、夜の7時半。俺は、例の××公園にいる。
「あっ、キャプテン・・・じゃなかったヨナス!」
走ってくるペーター。
「久しぶりだな。」
俺は笑顔で迎える。
「まだキャプテンって呼びそうになるんです・・・もう1年近くたっているのに」
「そうか、1年か・・・」
そんなに経ったとは思えなかった。
まだ昨日、とは言わないが1週間前のことぐらいには感じていた。
「そういえばペーター、身長伸びたんじゃないか?」
「そうですか、でもヨナスも」
成長期だからな、と笑った。
背だけではなく、顔つきや雰囲気もなんとなくあの時とは変わっていた。
髪型もオールバックを止めていたし。傷だけは(あたりまえだが)残っていたが。
「でも、せっかく公園であったんですから、これやりません?」
下をみると、サッカーボールがあった。
「そうだな、俺たちはサッカーで出会えたんだからな」」
「じゃ、行きますよ!」
しばらく、二人でボールを蹴りあった。
「ハア・・・さすがです」
「しばらくやってなかったんだけどな」
ペーターがパスを出してきた。
「何だ?」
「思いっきり蹴って下さい、火星まで飛ぶくらい。」
「覚えてたのか」
「忘れるわけありません。あんだけ毎日火星火星言ってちゃ」
「そうだな、じゃ、行くぞ!火星へ飛ばせ!!」
そう言って俺は思いきりボールを蹴った。
ボールは遠くへ飛んでいき、もう何処にあるのか二人にもわからなかった。
「本当に飛んでったんじゃないですか?」
ボールの飛んでいった方向を見つめながら、俺は聞いた。

「今日は何処に泊まるんだ?」
「その辺のホテルにでも」
「もしかして、まだ決めてないのか?」
「いざとなったら、日帰りできますから。」
「じゃ・・・俺の家に泊まれ」
「いいん・・・ですか?」
ペーターはニヤニヤしながら聞いた。
「良いにきまってるだろ、可愛がってやるからさ」
「やっぱり欲求高まるみたいですね」
「わかったような口きくな」
といいつつも結局言われた通りなので、
「じゃ、帰るぞ」
と公園を後にした。

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
BOBBIN様からお借りしたお題です。

久しぶりのヨナペタ。

back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -