「久しぶりです。今、近くまで来ているので明日の夜××公園で会いませんか?」 というメールを受け取ったのは昨日の午後。 そして今は、夜の7時半。俺は、例の××公園にいる。 「あっ、キャプテン・・・じゃなかったヨナス!」 走ってくるペーター。 「久しぶりだな。」 俺は笑顔で迎える。 「まだキャプテンって呼びそうになるんです・・・もう1年近くたっているのに」 「そうか、1年か・・・」 そんなに経ったとは思えなかった。 まだ昨日、とは言わないが1週間前のことぐらいには感じていた。 「そういえばペーター、身長伸びたんじゃないか?」 「そうですか、でもヨナスも」 成長期だからな、と笑った。 背だけではなく、顔つきや雰囲気もなんとなくあの時とは変わっていた。 髪型もオールバックを止めていたし。傷だけは(あたりまえだが)残っていたが。 「でも、せっかく公園であったんですから、これやりません?」 下をみると、サッカーボールがあった。 「そうだな、俺たちはサッカーで出会えたんだからな」」 「じゃ、行きますよ!」 しばらく、二人でボールを蹴りあった。 「ハア・・・さすがです」 「しばらくやってなかったんだけどな」 ペーターがパスを出してきた。 「何だ?」 「思いっきり蹴って下さい、火星まで飛ぶくらい。」 「覚えてたのか」 「忘れるわけありません。あんだけ毎日火星火星言ってちゃ」 「そうだな、じゃ、行くぞ!火星へ飛ばせ!!」 そう言って俺は思いきりボールを蹴った。 ボールは遠くへ飛んでいき、もう何処にあるのか二人にもわからなかった。 「本当に飛んでったんじゃないですか?」 ボールの飛んでいった方向を見つめながら、俺は聞いた。 「今日は何処に泊まるんだ?」 「その辺のホテルにでも」 「もしかして、まだ決めてないのか?」 「いざとなったら、日帰りできますから。」 「じゃ・・・俺の家に泊まれ」 「いいん・・・ですか?」 ペーターはニヤニヤしながら聞いた。 「良いにきまってるだろ、可愛がってやるからさ」 「やっぱり欲求高まるみたいですね」 「わかったような口きくな」 といいつつも結局言われた通りなので、 「じゃ、帰るぞ」 と公園を後にした。 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ BOBBIN様からお借りしたお題です。 久しぶりのヨナペタ。 back |