NARUTO | ナノ


こんな女、オレは好きではない。好きになる予定もない。なのにいつもこいつのペースに乗せられて、オレはオレじゃなくなってしまう。


「我愛羅なにやってるんだってばよ」
「ナルト、見て分からんか」
「うん、分かんねーよ」


オレは今ステップを踏んでいた。自分でも下手だとは感じていたが、何をしているのか分からんのであれば、前に横にと足を動かす必要もない。


「何やってっか分かんねーけどよ、我愛羅が楽しそうで良かったってばよ!」
「楽しそうか?」
「すんげぇ動いてるし」
「これがボックスというものだ」
「なんだ、それ」


ボックスも知らないなんてダメダメね、とさっきなまえが説明していった。だから今オレはボックスを踏んでいる。


「よーし!じゃあオレも一緒にやるってばよ」
「ダメだ」
「えーーー!なんでだってばよ!?」
「ライバルはこれ以上いらん」
「ライバルぅ?」
「木の葉の黒頭は異様にうまい。このままでは負けてしまう、」
「おまえらなんの対決してるんだってばよ」


粘着質なみどりと踊れ


(勝てばふぉーくが待っている)
(フォーク?)
(フォークダンスのことですよナルト君!)
(うわぁぁ、ゲジマユ!?)




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