あなた | ナノ
0日目。

「君は…生きたくないのかい??」

彼がそういった。

「生きたくない。でも死にたくない」

私がそう言うと、
彼は楽しそうに笑った。

「君は変わっているね」

彼は尚も笑い続ける。

「生きる意味が欲しいの、」

私がポツリとそう言うと、
彼は笑うのをやめてこちらを見る。

「貴方が、生きる意味を、くれるの??」

ひかる、
彼が自然と私の名前を呼んだことに疑問はなかった。
今思うと不思議。

「意味を、くれるの??」
「…君は面白いね」

私は質問に答えてくれない彼に少し眉を潜める。

「いいよ、」

君の生きる意味を私があげよう、



世界が暗転して、ハッと起きると大好きな彼と青い空。

「おはよう、ひかる」
「おはよう、」

彼が私に微笑みかける。
私も自然と微笑む。

「聞いて。懐かしい夢を見たの。出会った頃のだよ」

ねぇ、アルコル。





"あなたが、"

<< >>
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -