04

ある日ふと思ったこと


「小鳥遊くんって種島さんが好きなんですか??」


って聞いてみたら結果なかなかにひどい答えが返ってきた。




「小鳥遊くん」
「櫻井さん、何ですか??」
「小鳥遊くんって種島さんが好きなんですか??」


そう言ったら小鳥遊くんは「なっ」と驚いた顔した。


「そんな誤解です。好きとか恋愛ざたなんてありえません!!」
「そうですか」
「むしろ父親になりたいです」


…父親。


「…へぇ」


若干私が引いてるように見えたのか小鳥遊くんが慌てて言う。


「もしかして櫻井さん俺をロリコンとか思ってます??」
「…イイエゼンゼン」
「ちっ、違いますよ?!俺が好きなのは小さくて可愛いもの!!」


そういって例をあげてく。


「子供!!仔犬!!仔猫!!ハムスター!!」
「あぁ…」
「ミジンコ!!」
「?!」


…ミジンコ?!
あれって小さいはともかく可愛いに属するようなものだったか?!


「なんかこう…一人じゃ生きられない弱々しいものを保護したい!!」
「ミジンコは一人で立派に生きてると思うんだけど…」


私の呟きは小鳥遊くんには届かなかったようだ。


「えーっとだから先輩はそういうのじゃなくて…年上だけど子供や仔犬と同じで…そう!!種島先輩はミジンコと同レベル!!」
「…ミジンコと」


それはどうなのかと考えてたら、
『ミジンコとは付き合えません、さすがに』と小鳥遊くんは爽やかな笑顔で言う。
小鳥遊くんは結構ひどい人だったようです。


ちょっと同情してしまったので種島さんに会ったら精一杯優しくしてあげようと思いました。




「ちなみに櫻井さんもミジンコと同レベルです!!」


やっぱり一発殴っていいですか。

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