◆月上ゲ町(ツキアゲチョウ) 『人でないもの』を気づかないうちたくさん抱えたとある町。 コンビニまで歩いて十五分、駅から五つでちょっとした都会。 何もかもはないが、何もないわけではない。 田舎というほど田舎ではないが都会とは言い難い。 電車で海まで行けないこともない。 古びたお堂、町外れの旧開発地域跡にホテル、馬鹿に広い市民プール、隣町を吸収合併、その土地だけの祭り、地元の人間も知らない名所旧跡、気がつけば田んぼ、急行が止まらない駅に開店休業状態の商店街、とってつけたようなゆるキャラ、年下のあの子は不老不死だし、隣人は宇宙人かもしれないし、妖怪、怪異、都市伝説、悪そうな奴は大体友達。 月上ゲ町は、たぶんどこにでもあるそんな町。 月上ゲ町は、どこかにあるそんな町。 ◆連載(YtoTシリーズ) 高校生の「T」と「Y」がどうにかこうにか怪奇現象に立ち向かったりしなかったりするお話。たぶんしない。退魔浄霊もなければほのぼの日常もない。もったり連載中。 ◆短編 月上ゲ町のどこか一場面を取り上げたお話。 不定期に増える。 一話単品で読めるようになっています。 ◆短編(怪談) 怪を談じる怪談、もしくは怪が談じる怪談。 「月上ゲ町奇譚」に登場する彼らと必ずしもイコールではない。 人によっては閲覧注意。 |