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悪皿さんがひたすら頭悪いだけの小話

(2014/08/21)

彼女の名前は阿久サラ(偽名)!
どこにでもいる普通の女子高生にしか見えない彼女・・・しかし、その正体は恐ろしい都市伝説・アクロバティックサラサラだったのだ!!
そしてその正体には誰も気がついてはいないのである!

・Sくんと悪皿さん

S「アクサラさんはどうしてそんなにお目々が黒いの?」
悪皿「黒目がちなのだ」
S「アクサラさんはどうしてそんなに高くジャンプできるの?」
悪皿「運動神経が良いだけだ」
S「アクサラさんはどうしてそんなに背が高いの?」
悪皿「それは……私が“はーふ”だからだ!」

S「……ワースゴイハーフナンダア」
悪皿「そうだ、私はガイコクジンのはーふだからな」
S「へえ〜……どこの国の?」
悪皿「? ガイコクだと言っているだろうが」
S「」

→『ガイコク』という名の国


・Sくんと悪皿さん(2)

S「もうストレートに聞くけどあんた、都市伝説の『悪皿さん』でしょ」

悪皿「フフフフフフフ……
 (馬鹿め!そんな質問、宣告予想済みだ!)
 全然違うぞ!
 あっちは『アクロバティックサラサラ』だがワタシは『阿久サラ』だ!
 なにより色が違う! 『アクロバティックサラサラ』は赤い服を着ているらしいがワタシは着ていない! セーラー服だ! 女子高生だ! 全然違う! わかったか!」(勝ち誇った顔)

S「もういっそどこまで言い張れるのか見てたいわ」

→悪皿さんとSくんは同じ学校同じ学年ですが、悪皿さんの方はSくんのことを知らないみたいですね。Sくんの方も特に都市伝説同士つるむ気もないようで、別段正体を明かしていません。……明かしたところで彼女に信じさせるのは骨が折れそうですしね。


・悪皿さんとお友達(1)

友達「サラちゃんって……背、高いよね」
悪皿「日本のばすけっとぼーる選手には身長が2mの人間がうじゃうじゃいる。私が2mあっても全然おかしくない。それに私は1m98cmだ! 全然2mじゃない! だからちっともおかしくないのだ!」
友達「サバ読んじゃ駄目でしょ」
悪皿「!? なっ、なにを根拠にそんn」
友達「こないだ上限2mの駐車場出口に頭ぶつけてたじゃん」
悪皿「うっ……!」(ごにょごにょ)「正直に2000円と書くのと1980円と書くのとでは値段の感じ方が雲泥の差だと、服屋のおばさんも言っていたし……」
友達「ほんとの身長は?」
悪皿「…………にめーとるじゅっせんち」

→普通の女子高生(2m10cm)



・悪皿さんとお友達(2)

友達「ところでその左腕の傷はどうしたの」
悪皿「!?」(傷だと? どうしてそんなことが気になるんだ? 予想外! 落ち着け落ち着け、いままで勉強してきた知識を活かせ……!)

悪皿「り」
友達「り?」
悪皿「『リスカ、しちゃった』……?」
友達「……」
悪皿「…………(都会の人間が辛くなると手首を切る文化があることはドラマや漫画で予習済みだ! しかしこの間はなんだ? 不安になるじゃないか……)」

友達「……つらいことあったらいつでも相談乗るからね?」
悪皿「! ああ!」(切り抜けられた!)


→悪皿さんの一番のお友達は同じクラスの女の子・市松ひな(イチマツ・ヒナ)
「娘高跳び〜」の冒頭で悪皿さんに話しかけていた背の小さな子です。
人形のような女の子なので正体は人形なのかもしれません。
身長2m10cmと並ぶとその差は約70cm
巨人と小人の世界です。


・八尺姉様との電話

悪皿「ぼぼっ。ぼっ! ぼぼぼぼぼ、ぼぼ? ぼぼぼ!」
友達「サラちゃん……?」
悪皿(電話を切って)「まったく、姉様ときたらワタシが一人で生きていけないと決めつけて……」
友達「今の何語?」
悪皿「ああ、聞いていたのか。だが方言だから聞き取れなかっただろう? ワタシの地方はかなりの田舎なんだ。友人になまりを聞かれるのがこんなに恥ずかしいとはな……」
友達(方言……ってレベルじゃなかったような……)

→姉様は「ぽぽぽ」派です。



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