▼ 深夜語り(番外1)
(2014/04/20)
番外1、『怪人サスペンダー』
物影から「Xがいい?Yがいい?」と尋ねる都市伝説。
Xと答えるとX型、Yと答えるとY型を着用させられ、答えなかった場合はサスペンダーで首を絞められる。着用した姿を見せると立ち去る。
正体は好きが高じて自らがサスペンダーと化してしまった人間であるという。
T「……首を絞められるくらいなら、つけるかな」
Y「それが罠なんじゃないかい? この都市伝説は質問の形式から『赤いちゃんちゃんこ』や『赤マント』の亜種と考えられる。ほら、赤だと血まみれ、青だと血を抜かれるってさ。XとYというのは着用した後、そういう形に磔にでもされるのかもしれないぜ」
T「好きが高じてなったっていうんだから、そんな乱暴するかなあ」
Y「ま、都市伝説としての構造的にそう考えるのが自然だというだけさ」
T「サスペンダー好きの人に悪い人間はいないって」
Y「……ん?」
※ツイッター上でサスペンダーブームが吹き荒れたときのおまけでした。
しかし所詮噂と侮ることなかれ。
この怪人は今も人間の形をとってあなたの隣にいるのです。
ひとたびジャケットを脱げばその下には……
信じるか信じないかはあなた次第です――