「………なんですか先輩きもいっすわ」

「私のことは気にせんでええから！」

「ほんまきもいっすわ」

「はあー…財前が１番かっこいいわー…」

「それくらい知ってますけど？」

「謙也とか白石とかもええけど財前が１番やわー」

「なんでそこで謙也さんと部長がでるんすか」

「怒った顔の財前もええわあ…」

「なんなんすかその顔、まじきもいっすわ。よお公共の場に晒せますわ。俺やったら恥ずかしいて無理っすわ。流石先輩やなー」

「財前に嫌み言われるんさえ快感や…！」

「先輩Ｍなんすか？きもいっすわ。俺に近づかんといてください」

「財前限定のＭやからな！勘違いせんといてよ！」

「何を勘違いせえ言うんすか…きもいっすほんまきもいっす」

「財前…！」




「な、なあ白石！はなこどおしてもたんや！？財前の語尾がもう「きもいっすわ」になっとるで！？」

「お、おん…俺もよお分からへん…」

「あんな生き生きとしたはなこの顔なんか見たことあらへん！」

「だがしかし！見てわかったことは、はなこはＭやったってことや…」

「い、いや財前限定言うてたで！白石がやったら絶対ボッコにされてまうで！」

「財前だけずるいとは思わんのか！」

「し、白石！目覚ますんや！今のはなこの邪魔したらボッコで済むところが死なすども追加されてまう！」

「やってみな分からんやろ！」

「やらんでも分かるわ！！」

「黙っとれヘタレ！」

「へ、ヘタレちゃうわ！」

「はなこー！」

「あああ！ちょ、待ちいな白石ーーっ！」




「きもいっすわ先輩、半径１万キロメートル内に入らんといてください」

「半径１万キロメートルとか大阪におられへんやん」

「きもい先輩が俺の前からおらんようになるんが俺の夢ですわ」

「ざ、財前の夢…！」

「おん、やから半径１万キロメートル内に入ってきてそのきもい顔を俺に見せんといてください」

「財前に蔑まされた…！どっかの変態部長のセリフで言うたら、エクスタシーや！」

「先輩も充分変態っす」

「はなこー！」

「噂をすれば…ってやつかいな…。先輩、部長が呼んでますけど」

「今忙しいから無理」

「俺から見たらめっちゃ暇そうなんすけど」

「財前見るんに忙しいんや」

「はなこ！なんで無視するんや！」

「あ、部長」

「私、財前にピアス開けてほしいわ！」

「ピアスやったら俺がいつでも開けたるで！」

「ピアスぐらい自分で開けたらどうです？」

「財前にしてもらいたいんや！」

「俺は嫌っすけど、てか触りたあないし」

「はなこ！俺が…」

「し、白石！お前はあほか！」

「あ、謙也さん。この２人どうにかしてもらえません？」

「ゴルァ謙也ァ！なんで財前に名前呼ばれてんねん！いてこますで！」

「なんで俺なん！？」

「謙也…お前がどんなに止めても俺は諦めへんからな…」

「俺はお前のことを心配してやなあ…」

「え、なんなんすか、まさか謙也さんまでガチホモなんすか？」

「え！謙也って白石の尻狙ってたん！？」

「誰が狙うか！！俺は友として…」

「謙也…気持ちはありがたいが…」

「テニス部にガチホモはあの２人で充分っすわ」

「謙也お前、財前の尻狙ったらいてこますからな！」

「狙わへんて言うてるやろが！俺は女の子が好きや！」

「ヘタレやのにな」

「ヘタレっすよね謙也さん」

「ヘタレが財前に近づくな、ぺっ」




謙也好きだよ！
謙也ちゅっちゅだよ！