ジョンインの腕を引っ張ってジョンインの家まで猛ダッシュ。近所の子達にバカップルと馬鹿にされながら、二人で大笑いしながら。 普段はクールなジョンインもこうやってふざけてるときはくしゃっと笑って笑顔を見せてくれる。昔からこうやってジョンイン手を引っ張ってたくさん振り回した。(今でも振り回してるか、ふふふ) 「あ、まって、俺ヌナと歩いて帰るために学校にチャリ置いてきたらニッケできない。」 「…は?!じゃあなんで私たち今必死に走ってるの?!」 「ヌナのダイエット?」 「シネッ!!!!!(殴)」 「いってぇ!!」 ジョンインの背中をバシッと叩く。めちゃくちゃ良い音鳴ったんだけどwwwwwごめんジョンインwww昔から力だけは強くて、ね?ジョンインが立ち止まって「ヌナ、」と呼ぶ。私もつられて立ち止まってなに?と返事をする。 「じゃあ、俺ん家でヌナが作ってよ、料理。」 「 あー、いいよ」 「やったー、久しぶりじゃん」 「まあねっ冷蔵庫にあるものでちょちょいのちょいのちょいよ。」 ジョンインの提案に快く賛成する。私、上手に見えないかもしれないけど料理だけは、料理だけは!!!得意なの!!!って思ってる…うん…新しいことに挑戦して失敗することはあるけど…!(例 納豆とバニラアイスを炒めてみた) 「ヌナの作るのちょーすき。」 「ふんふんふん(鼻歌)」 「お菓子作りは苦手なのに何でだろうね?」 「お菓子作る趣味はないんだ。(太るから)」 「ふーん?(どうせ太るからだよ)」 そんなこんなであっという間にジョンインの家に着いてジョンインがどうぞ、と言う前に家に上がり込む。一応お邪魔しますと言って靴を揃えてリビングに入る。あ、本当にジョンインママいないじゃん。 「着替えてきていい?」 「私のも持ってきてー」 「ん」 ジョンインは2階にある自分の部屋に。着替えてる間に冷蔵庫を漁っちゃいましょう。あー、あいつチキンならなんでもいいんじゃない?あ、カレールーある。カレーもどうせ好きでしょ、はいカレーね。(楽したいだけ) 野菜を取り出してちょうど切り終わったときスウェットに着替えたジョンインが戻ってきた。ほら、と渡されたのはジョンインのもう1着のスウェット。絶対サイズでかいじゃん。まぁいっか。 「ありがと(脱ぎ)」 「ここで着替えんなよ」 「見慣れてるし、別にいーよ」 「は?誰に?!」 「従兄とお隣さん」 「…(ジュンミョニヒョン…ルハン…)」 一応見えないようにスカートの下からスウェットはいたし、スウェットの中でワイシャツ脱いだし。それなのにジョンインは眉間にしわ寄せていつもの目ヂカラを2倍にしてこっちを睨んでくる。ひどいっ。 「煮込んじゃうから、私の制服シワにならないところにかけといてー」 「わかった。」 野菜をちょっと煮込んであとはルーを入れて煮込むだけーカレーって簡単。簡単なのにジョンインも喜んでくれるし。ジョンインのママとパパも帰ってきたら食べれるし、よしよし。 「ヌナ」 「おお、どうした、ジョンインからバックハグだなんて、どうしたの?」 「どうかしなきゃこれしちゃだめ?」 「いや、だめじゃないけど」 「だったらいいじゃん」 「猫かよ、はいはい。こっちの方が好き?」 そう言ってくるっと振り向いてジョンインに抱きつく。ビックリしてジョンインがうぉあっなんて変な声出しながら離れる。そう、それが狙い。ほら、顔真っ赤っかにしてる。いつもそうなんだから。…面白くてついやっちゃう。 「ヌナ忙しいんだから、あっち行ってて、シッシッ」 「煮込むだけじゃん。」 「愛情込めてんのよ」 「逆に殺されそうだけど」 「恨みたっぷりだからね。」 「俺がなにしたっていうの」 「…何もしてない、むしろ逆だぁ〜いつもありがとね」 「急に、何」 「ジョンインのこと、大切だなって。」 「…(ヌナの大切と俺の大切は違う)」 ジョンインってさ、なんで彼女できないんだろうね。よく見たら(見なくても)こんなにイケメンなのにさ。身長だって無駄(無駄じゃない)にでかいからスタイルいいし(おまけに程よい綺麗な筋肉というオプション付き)懐くとこんなに甘えたがるし、クールぶってるだけで本当はガキだし。ギャップ萌えとかするんじゃないの? ジョンインの好きなタイプも恋愛も聞いたことないけど、ここまで彼女作らないってことは理想めちゃくちゃ高いんだろうな。寄ってくる女はいっぱいいるもんね。どんな女なんだろう、ヌナに紹介してくれるかな?もうすぐカレーが出来るぞ、るんるん。 …あ、ご飯炊くの忘れた。 ある放課後のお話し |