「しつれいしまーす」





「じゅんみょんおっぱー???」





「…あ」









【 思ってたより普通だった件 】









放課後、僕はいつも通り生徒会室に来た。先輩たちは集められて進路の話をされるらしくくるのが遅くなるってセフンに関してはたぶんキムさんの下駄箱に行ってるからまだ来ない。先輩達がいないと、こんなにも静かな生徒会室。教科書とノートを広げて今日の授業の復習をしよう。先輩たちが来るまでの時間ね。








「しつれいしまーす」





「じゅんみょんおっぱー???」




「あ」









集中しようとしていた瞬間現れたキムさん。僕に気づいてこんにちはギョンスくんだって。あぁ僕の名前知っててくれたんだ。









「ジュンミョニヒョンに用事?」




「そうそう。でも、いないみたいだね」




「まだ来ないと思うよ」




「そっかぁあ、ギョンス君勉強してんの?!頭良い人は違うねぇ。」




「キムさんだって、頭良くない?順位俺の下じゃん。」









僕が座っているテーブルの真正面に座ったキムさん。定期テストの度に上位の生徒は順位と名前が校内に貼り出される時に見たんだけど、僕は13位の間でキムさんは35位には絶対いたと思う。だからキムさんも頭いいよね?(自分の頭の良さは認めてる)







「いや私のは実力じゃないからww」




「え?」




「じゅんみょんおっぱに過去問もらってるからさwww」










だから、実力じゃないよって。キムさんはそう言うけどさ、過去問ぐらいみんな見るし、実際問題も過去問とは変えられてること多いじゃん。だからキムさんだって実力でしょ?いつもベッキョン、ジョンデ、チャニョルの三人とあと、女の子だったらもう一人のキムさんと仲良かったっけ?ワイワイやってるくせに勉強とかやることやってるからスゴイ。ベッキョン、ジョンデ、チャニョルの成績はジョンデ以外ぶっちゃけカスだし。(失礼)









「キムさんっていつも三人と一緒にいるからぶっ飛んだ人かと思ってたけど…案外普通だね。」




「周りがぶっ飛んでるだけで私は普通っすwwwwww」




「へぇ。」




「ギョンス君は…腹黒でしょ?(最低)」




「…仲良くなるとそう言われる。」




「クラスで見てて思ってた。裏ボス感ぱねぇなって」










男子みんなギョンス君恐れてるでしょって。なんだそれ。そんなことねぇって。いや、俺がしゃべるとみんな黙ってくれるなぁ。










「それに、ギョンス君は人と群れないで自分持ってるくせに何故か人気だからムカつく。」




「…そこ、ムカつかないでよ」




「けど、一匹狼ってたまに誰かにすごく甘えたくなる時ってあると思うんだよねぇ。私もさ、そうだったから。」




「…まぁ(俺の心の中透けてんのかな)」




「そんなときは私のこといつでも頼っていいからね」









じゅんみょんおっぱの用事は家で話すわって立ち上がったキムさん。あぁそっかジュンミョニヒョンとキムさんは一緒の家に住んでるんだもんね。







「じゃ、また明日ね」




「うん、ありがとう」




「ふふふー」










キムさんって、思ってたより普通だ。思ってたよりずっとあたたかい人だ。明日からキムさんに話しかけてみよう。そうしよう。すごいなぁ、人の気持ちがわかる子なんだ。素敵じゃん、キムさん。










思っていたより普通だった件
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