おまけ




今吉と諏佐


「青峰のやつ、今頃大喜びしてるんじゃないか?」


「せやなぁ。…けど、ワシもまさかあそこまで若松に入れ込んどるとは思わんかったわ。」


「同感だ。でも俺はお前が青峰に協力したのにも驚いたぞ。」


「まぁ、ほっといても良かったんやけどな。あまりにもあの暴君の変貌が気持ち悪くて…おもろかったわ〜」


「あぁ。俺にはピンクのハートの光線が飛んでるように見えた気がした。若松は全く気が付いてなかったみたいだがな。」


「アイツ超がつくほどの鈍感やからなぁ。…来月どうなるかお楽しみやで。」





青峰と母


「大輝…アンタなにニヤニヤしてんの。」


「あ?べ、べつにしてねーよ!」


「いや、してるじゃない。それにその箱…そんな力一杯抱きしめてたら潰れるわよ?」


「…っ!あ、ぶねー!折角若松サンがくれたもん駄目にするとこだった…!」


「"若松さん"?」


「・・・。」


「ね、誰?若松さんって?…あ!まさか付き合ってる子!?」


「ち、ちげーよ!まだそんなんじゃっ…!」


「ははーん、さてはアンタ片想い中ね?」


「うるせーな!か、関係ねェだろ!!」


「(あの大輝がこんなに動揺するなんて、一体どんな子なのかしら。)」



青峰家に訪れた"若松さん"を見て母の目が点になるのは、まだもう少し先のこと。