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※オリキャラが登場します








「悪い、急に呼び出しちまって!」



寮の玄関先で田島がぱんっと手を合わせて頭を下げた。電話口でどうしてもと騒ぐから来てみたわけだが…



「何で俺がお前の彼女にあげるプレゼント選びに付き合わなきゃなんねェんだ?」



そう、若松の呼び出された理由は、田島が彼女に送るプレゼント選びの付き添いのためであった。



「う……だってバスケのことなら、やっぱ若松だし、」



ここにきて、あぁそういう事か。と若松は納得する。田島の入れ込む彼女はそういえば女子バスケ部だった。ちなみに彼はバスケに関する知識は然程もない、平凡な野球部員である。



「はー…仕方ねーな。んじゃあ、俺らがよく使うスポーツショップでも行ってみっか。」


「おぉぉ!!!サンキュー若松〜!!!」




部活で世話になっているその店は桐皇からそれほど遠くないところに位置している。プレゼントを選ぶ田島は意外なまでにセンスの欠片もなく、自分が居なかったらと考えれば彼女が存分居た堪れなくなった。





最終的に若松のアドバイスのおかげでプレゼントは無難なアイスバッグとリストバンドに決まり、これなら喜んでくれると、店を出てからも田島は気持ち悪いくらいにニヤついた顔を晒していた。



「お礼に昼飯おごるよ。俺も午後から部活だからここら辺で済まそうぜ。」



田島は道の向こう側にあるマジバを指差した。



「さっきのプレゼント代で金飛んじゃったからさ、あそこで勘弁!」


「おう、悪いな!」



青峰は大丈夫だろうか。ふとそんな考えもよぎったが、若松はぶんぶんと頭を振って打ち消した。